自動化機能を強化した、開業医向け超音波診断装置の新ブランド:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンは、開業医向け超音波診断装置の新ブランド「Versana(ベルサナ)」を発表した。128の送受信チャンネルと同時4音線受信技術を備える「Versana Premier(ベルサナプレミア)」を販売開始した。
GEヘルスケア・ジャパンは2019年5月16日、開業医向け超音波診断装置の新ブランド「Versana(ベルサナ)」を日本で展開すると発表した。併せて、同ブランドから「Versana Premier(ベルサナプレミア)」を発売したことも明らかにしている。
Versanaは、開業医のニーズに応えるための超音波製品。開業医がさまざまな業務に追われる中で、生活習慣病患者を迅速かつ的確に診察できるように開発した。Versana Premierは、総合病院検査室の超音波装置では標準スペックとなっている128の送受信チャンネルと同時4音線受信技術を備え、高画質・高フレームレートの画像を21.5インチの高精細ワイドモニターで表示する。
開業医の作業効率を上げるため、さまざまな自動化機能を強化。明るさやコントラストだけでなく、エコーの通りやすさ、画像の細かさやフレームコートを自動調整し、継続的に画像を最適化する機能「Whizz(ウィズ)」を初めて搭載する。
さらに、観察したい領域のスキャン方法をアニメーションで解説するアシスタント機能「Scan Coach」を搭載している。腹部、心臓、血管、産婦人科領域に対応し、新しい検査方法を試みる開業医を支援する。
本体サイズは1405〜1780×7176×803mm、重さは記録機器を含まない場合で約70kgとなる。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマート工場のノウハウで病院をスマート化、GEヘルスケアは「社会実装」を重視
GEヘルスケア・ジャパンが2019年の成長戦略について説明。同社 社長兼CEOの多田荘一郎氏は、医療業界を取り巻く課題を挙げた上で「これらを解決するための社会実装をどうしていくかが重要だ。当社は、IoTやAI、協業による価値創造などで社会実装を進め、課題解決に取り組みたい」と語った。 - GEヘルスケアの日野工場がルネサスの「e-AI」を採用、不良品発生を65%削減
ルネサス エレクトロニクスは、GEヘルスケア・ジャパンと共同で、製造機械向け「AIユニットソリューション」を用いた実証実験を実施したと発表した。GEヘルスケア・ジャパンの日野工場では、適用工程における不良品の発生を最大約65%削減するなど大幅な生産性向上が可能なことを確認できたという。 - GEヘルスケアの日野工場、「今ある設備を生かす」スマート化に取り組む
GEヘルスケア・ジャパンは、GEグループのスマート工場「Brilliant Factory」のショーケースサイトに指定されている日野工場の取り組みを紹介。30年以上の歴史を持つ同工場のスマート化は、「今ある設備や資産を生かす」ことが指針となっている。 - GEヘルスケア日野工場のスマート化、デジタルと人の織りなす改善が原動力に
GEのスマート工場「Brilliant Factory」において、世界に7つあるショーケースサイトの1つになっているのがGEヘルスケア・ジャパンの日野工場だ。30年以上の歴史を持つ日野工場のスマート化は、ロボットやAIが活躍する近未来の工場ではなく、デジタルと人の織りなす改善によって実現されている。 - AI導入や医療画像処理高速化へ、GEヘルスケアがNVIDIAやIntelと協業
米GE Healthcareが、AIプラットフォーム導入のために米NVIDIAと10年間のパートナーシップを締結した。さらに、エッジやクラウドを通じて展開されるデジタル画像処理高速化に向けて米Intelとの提携拡大を発表した。