ニュース
ファナックがCNCのデザインを一新、独自の制御技術やカスタマイズ機能も搭載:FAニュース
ファナックは、CNC「0i」シリーズの最新モデル「Series 0i-MODEL F Plus」を発表した。デザインを一新するとともに、新たなユーザーインタフェースや独自の制御技術を搭載した。
ファナックは2019年5月13日、CNC「0i」シリーズの最新モデル「Series 0i-MODEL F Plus」を発表した。「Series 0i-MODEL F」の後継機種で、基本機能を大幅に強化するとともに、使いやすさを追求。デザインを一新し、新たなユーザーインタフェースや独自の制御技術を搭載した。
黒を基調にした外観に、見やすく疲れにくいダーク画面を組み合わせ、10.4ユニット、MDIユニット、配色の見直しやアイコンによる階層表示などデザインを一新。独自のユーザーインタフェース「iHMI」を選択でき、各機械メーカー独自のアプリケーションと連携して、プログラミング、シミュレーション、実加工、計測、改善の提案など、一連の作業を効率的に実行できる。
また、独自の制御技術ファインサーフェステクノロジーやファストサイクルタイムテクノロジーなどを搭載し、高品位加工やサイクルタイムの短縮に貢献する。
さらに、カスタマイズ機能「FANUC PICTUREエグゼキュータ」「C言語エグゼキュータ」「マクロエグゼキュータ」を標準で搭載。FANUC PICTUREは、画面表現力の強化と制御用スクリプトの新規搭載により、工作機械に適した柔軟な画面作成をサポートする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。 - スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。 - 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。 - アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。