Bluetoothを2基搭載、コンセントに直接挿せるIoTゲートウェイを発表:組み込み開発ニュース
CYBERDYNE Omni Networksは、IoTゲートウェイ「UM-125」を発表した。Bluetoothを2基搭載し、コンセントと一体化しているのが特徴だ。従来品から機能を絞り、性能と安定性を維持したまま低価格化を図った。
CYBERDYNE Omni Networksは2019年4月26日、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイ「UM-125」を発表した。Bluetoothを2基搭載し、コンセントと一体化しているのが特徴だ。従来品「UM-120」から機能を絞り、性能と安定性を維持したまま低価格化を図った。同年5月より販売開始する。
UM-125は、標準構成として、Wi-Fi、有線LAN、Bluetoothを搭載したBeaconゲートウェイとしての導入を想定している。Bluetoothには、「TI CC2541」と「TI CC2564」を採用。Beacon端末が送信する電波の受信、一般のBLEデバイスとの双方向通信に対応し、最大8台までの同時通信が可能だ。また、BT Classic(SPPプロファイルのみ)規格に対応し、最大7台まで同時接続できる。
本体の大きさは120×120×32mm。AC電源を内蔵し、2ピンのACプラグを装備するため、電源コンセントに直接挿して使用できる。
IEEE 802.11acに対応し、Wi-Fiルーターやアクセスポイントとして利用もできる。最大866Mbpsで通信可能。サーバを接続するバックボーンにはIEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)、IEEE 802.11a/n/ac(5GHz)、1000BASE-TXを採用し、管理サーバを用意すれば複数台の管理が可能だ。オプションで、IEEE 802.15.4(Zigbee)にも対応する。
各種安全規格にも対応し、日本国内向け「TELEC」、EU向け「CE」、アメリカ向け「FCC」認証を取得している。医療、福祉施設をはじめ、幅広い分野での利用を見込む。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けないBluetoothとその認証プロセス
マウスやスマホ、ハンズフリーセットなどで身近な「Bluetooth」のことをどれだけ知っているだろうか。技術の基礎とBluetooth製品を世に出すために必要な認証プロセスについて解説する。 - 産業向けIoT通信技術として生まれ変わるBluetooth
Bluetooth SIGは新たにリリースした「Bluetooth mesh」について国内でアピール。新たにIoT向けの産業用ネットワークとして訴求を強化する方針を示した。 - Bluetoothで人やモノがどの方向にいるかを検知、精度はセンチメートル単位に
Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は2019年3月8日、東京都内で記者向けに説明会を開き、同年1月に発表された新技術である方向検知機能について紹介した。この機能はBluetoothデバイスに信号が発信された方向を認識させることで、対象物がどの方向にあるかを示す近接通信ソリューションや、センチメートル単位の精度で位置を特定できる測位システムを開発できるようにする。 - Society 5.0による真の働き方改革へ、サイバーダインとワークスが提携
サイバーダインとワークスアプリケーションズ(ワークス)は、日本政府が推進する「Society 5.0」や「Connected Industries」の実現を目指し、サイバーダインのサイバニクス技術とワークスアプリケーションズのAI技術を組み合わせた次世代システムの共同開発に向けて業務提携すると発表した。 - サイバニクスとIoTで損害保険を革新、AIGジャパンとサイバーダインが提携
AIGジャパンとサイバーダインは損害保険分野での業務提携を締結した。AIGジャパンが展開する傷害保険をはじめとする損害保険と、サイバーダインのサイバニクス技術を基にしたロボットやバイタルセンサーなどを組み合わせて新たな保険商品の開発を進める。 - 動作意思だけで機器操作ができるサイバニックインタフェース
サイバーダインは、新しいサイバニックインタフェース「Cyin(サイン)」を発表した。今春発売する「Cyin福祉用」は、人の動作意思を生体電位信号として検出し、身体を全く動かせない状態でも機器の操作や意思伝達を可能にする。