ニュース
滋賀県の野洲工場に新工場棟を建設、自社設備の開発体制を強化:工場ニュース
京セラは、自社設備の開発体制を強化し、製作エリアを拡張するため、新工場棟を建設する。同社滋賀野洲工場に建設する新工場棟には、研究開発や生産設備の製作拠点を集約する。
京セラは2019年3月26日、同社滋賀野洲工場(滋賀県野洲市)に、新工場棟(29号ビル)を建設すると発表した。着工は同年4月3日、稼働開始は2020年4月を予定している。
新工場棟は鉄骨造り4階建てで、延床面積が1万3305m2、建築面積は3849m2。自社設備の開発体制を強化し、製作エリアを拡張する目的で建設される。投資総額は約50億円だ。
京セラでは、AI(人工知能)やロボットなどを活用して作業の効率化や品質改善を図るなど、各拠点の生産性を向上するための取り組みを進めている。新棟建設もその取り組みの1つで、大阪大東事業所の生産プロセスおよび設備の研究開発拠点と、滋賀八日市工場にある工場、事業所向けの生産設備製作拠点を滋賀野洲工場に集約する。これにより、開発製作エリアが約2倍に拡張する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。 - スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - 世界を変えるAI技術「ディープラーニング」が製造業にもたらすインパクト
人工知能やディープラーニングといった言葉が注目を集めていますが、それはITの世界だけにとどまるものではなく、製造業においても導入・検討されています。製造業にとって人工知能やディープラーニングがどのようなインパクトをもたらすか、解説します。 - 人工知能は製造現場でどう役に立つのか
人間の知的活動を代替するといわれる人工知能が大きな注目を集めている。ただ、製造現場で「使える」人工知能は、一般的に言われているような大規模演算が必要なものではない。「使える人工知能」に向けていち早く実現へと踏み出しているファナックとPFNの取り組みを紹介する。