IoT開発モジュール「BlueNinja」の技術サポートを終了:組み込み開発ニュース
Cerevoは、IoT開発モジュール「BlueNinja」に採用した東芝製マイコンのテクニカルサポートサイトの情報掲載終了に伴いサポート体制を変更する。
Cerevoは2019年3月18日、IoT(モノのインターネット)開発モジュール「BlueNinja(ブルーニンジャ)」に採用した東芝デバイス&ストレージ(以下、東芝)製マイコンのテクニカルサポートサイトの情報掲載終了に伴い、サポート体制を変更すると発表した。
BlueNinjaは、9軸センサーや気圧センサーの他、リチウムイオン電池の充放電回路を搭載した超小型のBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールだ。Armの「Cortex-M4F」コアを内蔵する東芝の低消費電力マイコン「TZ1041」を採用しており、東芝からTZ1041と関連設計情報の提供を受け、Cerevoがモジュールの開発と販売を手掛けてきた。
今回、東芝はTZ1041の生産終了を決定。同社が運営するTZ1041のテクニカルサポートサイトの情報掲載も2019年9月30日正午に終了すると発表した。これにより、BlueNinjaを用いた製品の開発に必要となる、TZ1041のBSP(ボードサポートパッケージ)やSDK(ソフトウェア開発キット)のドキュメント、ソフトウェアの配布も打ち切られる。
これに伴いCerevoは、BlueNinjaの技術サポートの終了を決定した。9月30日以降は、不良発生時の対応や購入時の在庫確認など、品質や購入に関するサポートのみを受け付ける。今後は開発に必要なドキュメントとソフトウェアをサポート終了前にダウンロードしたユーザーのみBlueNinjaを用いた開発が可能になる。
同社は9月30日以降も、開発に必要なドキュメントとソフトウェアをダウンロードしたユーザーを対象に、「Cerevo Official Store」でBlueNinjaの販売を継続する。
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