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つながる価値をスポーツへ、家電のCerevoが挑む新ジャンルのモノづくりベンチャーニュース(1/3 ページ)

これまでネット接続型の家電を手掛けてきたCerevoは、同社初となるスポーツ用品としてスマート・スノーボードバインディング「SNOW-1(スノウ・ワン)」を発売する。自宅の中で使用する家電と異なり、より耐久性や防水性などが求められるスポーツ用品をどう開発したのか。

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 家電ベンチャーのCerevo(セレボ)は2015年12月17日、同社のスポーツブランド「XON(エックスオン)」シリーズの第1弾製品として、スマート・スノーボードバインディング「SNOW-1(スノウ・ワン)」を同日より発売すると発表した。スマートフォンと連携して自分の滑走データを集計できるスマートデバイスだ。直販価格は税別6万9800円。

 基本的に自宅の中で使用する家電と異なり、より耐久性や防水性などが求められるスポーツ用品。SNOW-1はこれまでネット接続型の家電を開発してきたCerevoが初めて手掛けるスポーツ用品になる。その開発過程ではさまざまな“Cerevo初”のチャレンジがあったという。

“世界初”のネットにつながるバインディング


「SNOW-1」(クリックで拡大)

 バインディング(ビンディング)とはスノーボードの板にブーツに固定する器具のこと。SNOW-1は本体にBluetooth 4.0 LEモジュールと、加速度、ジャイロ、方位の9軸センサー、片足4カ所ずつの足裏の荷重測定用センサーを搭載。これとスノーボード本体に貼りつける“曲げセンサー”を使い、滑走時における自分の荷重のかけかたや、重心の位置、ボードのしなり具合などの情報を、スマートフォン上のアプリでリアルタイムに確認できる。満充電で約7時間駆動。アプリの対応OSはiOSで、今後Androidにも対応する予定だ。


「SNOW-1」を装着したCerevo代表取締役CEOの岩佐琢磨氏。スクリーンに映っているのが、スマートフォンアプリの画面(クリックで拡大)

足元の様子。体重のかかり具合いに合わせてLEDライトが点灯する(クリックで拡大)

 アプリには録画機能もあり、測定したデータはスマートフォンで撮影した動画に重ね合わせたり、スマートフォンのGPSを利用して滑走軌跡と同時に確認したりすることも可能だ。スマートフォンと連携してこうしたさまざまな数値計測が可能なスノーボード用品は世界初だという。Cerevoの直販だけでなく、大手スポーツ用品店でも販売する予定だ。

 体重のかけ方やボードのしなり具合というのは、スノーボードの上達を図るうえで重要な情報になるという。購買層はさらなる上達を目指す上級者から初心者まで、そしてスノーボードスクールなども見込んでいる。SNOW-1のコンセプトは2015年1月の「International CES」で発表しており、その後複数の海外の展示会でも披露。イタリアのナショナルチームをはじめ、スキーのインストラクターなどからも好評価を得たという。

スマートフォンアプリの画面イメージ(クリックで拡大)

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