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文字レス対話ソフトを搭載した精密平面研削盤、3次元機上測定装置も搭載:FAニュース
岡本工作機械製作所は、CNC超精密平面研削盤「UPG-CALi」シリーズを発表した。生産現場のグローバル化を視野に入れた文字レス対話ソフトと、3次元機上測定装置を搭載している。
岡本工作機械製作所は2019年3月6日、CNC超精密平面研削盤「UPG-CALi」シリーズを発表した。生産現場のグローバル化を視野に入れ、文字を介さず精密な研削ができる文字レス対話ソフトを搭載。同年4月に発売する。
同シリーズは、各軸ブロックセレクト方式を採用。摺動面や駆動、スピンドルの方式を選択でき、部品共通化による量産化を可能にした。
また、NC数値制御による首振りドレス装置、ワークインデックス装置、といし軸旋回、マルチポジション研削などにも対応。精密な位置決めができるリニアモーター駆動方式を左右前後軸ともに採用している。
新開発の研削専用の5軸CAMにも対応し、NCプログラミングや専門知識を必要としないCAMシステムの開発により、複雑な形状の研削を容易にした。さらに、3次元機上測定ソフトを新たに開発し、研削後の測定だけではなく、補正研削にも対応。研削盤を測定装置としても活用可能だ。
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