この記事は、2019年3月19日発行の「メカ設計 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
初めての米国出張で感じた、クルマだけではないMaaSの価値
約1カ月前の2019年2月10日〜2月13日(現地時間)、米国テキサス州ダラスでダッソー・システムズ・ソリッドワークス(Dassault Systemes SOLIDWORKS)の年次ユーザーイベントSOLIDWORKS World 2019(以下、SWW2019)が開催されました。
例年通り多くの新情報が発表されたのはもちろん、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEプラットフォームの関係をより深化させるなどインパクトの強い発表もありました。未チェックの方は以下の記事でSWW2019の発表内容を総ざらいできます!
SOLIDWORKSが描く新しい地図、ユーザーとして期待するけどちょっと複雑
3D界のYouTubeを目指す――3DEXPERIENCE.WORKSが描くSOLIDWORKSの青写真
SOLIDWORKS 2020の新機能、図面やアセンブリ機能を強化
新時代の3D設計環境「xApp」、設計をクラウドで完結する時代は来るのか
新たな時代を切り開いたSOLIDWORKS、3DEXPERIENCEとのつながりを深化
さて今回のSWW2019は私にとって初の海外出張、そして米国渡航でした。約1週間の滞在となりましたがSWW2019の講演取材はもちろんのこと、プライベートの時間でも非常に刺激的な経験ばかり。その中でも(メカ設計とあまり関係ないかもしれませんが……)スゴイ! と感じた電動キックボードシェアリングサービスを振り返ってみようと思います。
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