この記事は、2019年3月5日発行の「メカ設計 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
金属3Dプリンタで感じる設計者の役割の変化
金属3Dプリンタへの期待感が高まっています。ここ数年、参入メーカーが大きく増加したことで、対応する素材のバリエーションなども増え、実用化領域が大きく拡大すると期待されています。2014年から日本政府が国家プロジェクトとして技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)を設立し、大学などの研究機関と民間企業が研究開発に取り組むなど、民間転用できる基礎技術の蓄積なども大きな役割を果たしているといえます。
一方で、金属3Dプリンタ活用には3つの壁が残されているといわれています。詳しくは以下の記事を読んでいただければと思いますが、この記事で壁として挙げられていたのは「価格」「難易度」「発想」です※)。
※)関連記事:金属3Dプリンタ活用3つのハードルと日本のモノづくりの今後
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“夢の製造装置”として期待を集める3Dプリンタ。しかし、描いた夢とは裏腹に、いまだに20年前から定着する試作品用装置の域を抜け出せずにいる。こうした中でいち早く金属3Dプリンタでの最終製品製造に取り組む工場がある。新潟県刈羽郡刈羽村のGEオイル&ガス 刈羽事業所だ。 - 金属3Dプリンタは量産対応とともに「誰でも使える」を目指す、ソフトウェアも続々
東京ビッグサイトで「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS2018)」が開催された。その中で金属3Dプリンタは海外を中心に10社以上の製品が並んだ。