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東芝が組織改編、サイバーフィジカルシステム推進部にデザインセンターを統合製造マネジメントニュース

東芝は2019年1月31日、本社コーポレートスタッフ部門の組織運営体制の見直しを実施すると発表した。2019〜2023年度の中期経営計画「東芝Nextプラン」で示した、「サイバーフィジカルシステム(CPS)テクノロジー企業への変革」を促進することを目的としている。

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 東芝は2019年1月31日、本社コーポレートスタッフ部門の組織運営体制の見直しを実施すると発表した。2018年11月に発表した、2019〜2023年度の中期経営計画「東芝Nextプラン」で示した、「サイバーフィジカルシステム(CPS)テクノロジー企業への変革」を促進することを目的としている。また、2018年12月発表の電池事業とビルソリューション事業強化や、2019年1月発表の各主要グループ会社における事業部の再編・集約に向けた組織再編と併せた、一連の組織運営体制の見直しも進める。

「東芝Nextプラン」における東芝グループの目指す姿
「東芝Nextプラン」における東芝グループの目指す姿(クリックで拡大) 出典:東芝

 今回の組織改編で行うのは、「サイバーフィジカルシステム推進部」の設置、「デジタルイノベーションテクノロジーセンター」の新設、「業務プロセス改革推進部」の新設の3つになる。

 東芝は2018年4月に、デジタルトランスフォーメーションによる全社成長戦略をけん引するコーポレート推進部門として「デジタルトランスフォーメーション戦略統括部」を設置している。このデジタルトランスフォーメーション戦略統括部に、営業統括部傘下の「デザインセンター」を移管した上で、2019年4月1日付で「サイバーフィジカルシステム推進部」に改称する。同推進部は、2018年10月に同社のコーポレートデジタル事業責任者に就任した島田太郎氏※)がけん引するという。

※)関連記事:新生東芝はなぜ「CPSテクノロジー企業」を目指すのか、その勝ち筋

 営業統括部傘下のデザインセンターでは、顧客ニーズの多様化、深層化などを背景として、デザインの定義が進化する中、狭義の意味である「色・かたちのデザイン」だけでなく、「新規事業・商品の創出」といった広義のデザイン活動も行っている。サイバーフィジカルシステム推進部にデザインセンターを移管することで、デジタル技術を活用した課題解決型、成果訴求型の新しいビジネスのデザインや創出を加速し、東芝グループのCPSテクノロジー企業への変革を推進するとしている。

 2019年4月1日付で新設するデジタルイノベーションテクノロジーセンターは、B2B事業におけるデジタルサービスである「SPINEX(スパインエックス)」ファミリーの迅速な提供を目的とし、東芝グループ内デジタル技術の開発、共通化、部品化の実行を担う。同センターは、2018年7月にコーポレートデジタイゼーションCTOに就任した山本宏氏がけん引するという。

 2019年2月16日付で新設する業務プロセス改革部は、東芝グループの業務プロセスを全体最適の視点で企画・立案し、標準化した業務プロセスと次世代基幹システムの構築を担う。また、同推進部が主導するITシステム刷新によって、CPSテクノロジー企業への変革を支えるIT基盤を構築する。同推進部は、情報システム担当(CIO)の弓田圭一氏が管轄する予定。なお、東芝Nextプランでは、プロセス改革によるオペレーション改善を進める上で必要となる社内のITシステム刷新のため、2019〜2023年度の5年間で1100億円のIT投資を計画している。

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