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電池寿命50年以上、業務用高耐久性ビーコンを発売:組み込み開発ニュース
インタープロは、電池寿命を50年以上維持できる、Bluetoothビーコン「ハイビーコン・タフ」を発売した。IP65準拠の防塵(じん)・防滴性能と水平耐圧1.1トンの耐圧性能を備え、大容量のリチウム電池「CR123A」を搭載する。
インタープロは2019年1月15日、電池寿命を50年以上維持できる、Bluetoothビーコン「ハイビーコン・タフ」を発売した。業務ソリューション用の「ハイビーコン・タフBA」の価格は1万2000円で、3個セットは3万円(いずれも税別)となる。
最大450mのBluetooth通信が可能な業務用「ハイビーコン」シリーズの新製品で、IP65準拠の防塵(じん)・防滴性能と水平耐圧1.1トンの耐圧性能を備えている。また、大容量のリチウム電池「CR123A」を搭載し、最長50年間以上の連続発信(発信間隔1分の場合)を可能にした。
電池寿命は発信間隔で異なり、工場出荷時は0.3秒で設定。この設定時間は、無料アプリ「HibeaconSetup」(Android版のみ)で変更可能だ。1000個ロットの場合は、初期値設定に対応する。無料アプリは他に、受信データをログ保存できる「HibeaconLogger」、スマホの受信性能を評価する「AdvertiseChecker」(いずれもAndroid版のみ)を提供する。
本体サイズは80×60×30mmで、重さは75g。物流現場でのコンテナや台車位置、倉庫物品管理、製造・建設現場での重機の保管・メンテナンス、店舗でのLINEビーコン、来店ポイント、誘導などでの利用を想定する。
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