ロボットアプリケーションの開発支援サービス、ROSをAWSに接続できる:ロボット開発ニュース
AWS(Amazon Web Services)は、インテリジェントなロボティクスアプリケーションを容易に開発、検証、展開できるサービス「AWS RoboMaker」を発表した。データのストリーミング、ナビゲーション、通信、認識、学習に対応したロボットを開発できる。
AWS(Amazon Web Services)は2018年11月30日、インテリジェントなロボティクスアプリケーションを大規模かつ容易に開発、検証、展開できるサービス「AWS RoboMaker」を発表した。データのストリーミング、ナビゲーション、通信、認識、学習に対応したロボットが開発可能になる。
AWS RoboMakerは、オープンソースのロボティクスソフトウェアフレームワーク「Robot Operating System(ROS)」をAWSのクラウドへ接続できるようにするサービス。アプリケーション開発向けの「AWS Cloud9」をベースとしたロボティクス統合開発環境に加え、アプリケーションの検証時間を短縮するロボティクスシミュレーション、アプリケーションの遠隔展開、アップデートと管理に対応するフリート管理を提供する。
これらの機能により、AWSマネジメントコンソールからワンクリックでアプリケーション開発を開始できる。基礎となるインフラストラクチャは自動でセットアップされ、オペレーティングシステムや開発ソフトウェア、ROSをダウンロードし、変換・設定する。
ロボティクスシミュレーションでは、設定済みのモデルにより、大規模な並列シミュレーションを容易に構成できる。これにより開発者は、自社のアプリケーションをオンデマンドで検証し、複数のシミュレーションを並列で稼働できる。フリート管理は「AWS Greengrass」と統合されており、ロボットに対して開発環境から直接ロボティクス・アプリケーションをOTA展開できる。
また、AWSに接続可能な新しいROSパッケージも提供する。ROS向けクラウド拡張には、「Amazon Kinesis Video Streams」の取り込み、「Amazon Rekognition」の画像・ビデオ分析、「Amazon Lex」の音声認識、「Amazon Polly」の音声生成、「Amazon CloudWatch」のログイン、モニタリング機能が含まれる。AWS RoboMakerのROS向けクラウド拡張のソースコードとドキュメントは、Apache Software License 2.0の条件に基づき、一般公開中だ。
現在、アメリカ東部(バージニア北部)および西部(オレゴン)、アイルランドで利用可能で、2019年には他の地域でのサービスも予定している。
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