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組み込み機器にROSを、イーソルがエンジニアリングサービスを提供

イーソルが、組み込みシステムにオープンソースのロボット制御フレームワークである「ROS」を適用するエンジニアリングサービスを開始した。

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 イーソルは2016年9月21日、組み込みシステムにオープンソースのロボット制御フレームワークである「ROS(Robot Operating System)」を適用するエンジニアリングサービスを開始したと発表した。

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eMCOS/Linux上にROS環境を構築し、その上に自動運転システム用OSS「Autoware」を構成する機能群をROSのノード実装した例

 ROSはロボットに使われることを前提として開発された分散処理式ソフトウェア環境。スタンフォード人工知能研究所がWillow Garageの協力を得て開発した開発した「STAIR(STanford AI Robot)」が前身となっており、現在はOSRF(Open Source Robotics Foundation)がその開発とメンテナンスを行っている。

 基本的にROSはUNIX環境(Ubuntu)上で動作するフレームワークであり、PCでの動作を前提としたシステムであるために組み込み用RTOSに比べてリアルタイム性の確保が難しい、またオープンソースであるが故の品質保証問題といった課題も存在する。

 しかし、イーソルは2015年の「あいちITSワールド 2015」にて同社RTOS「eMCOS」にROSを対応させた「ROS on eMCOS」を搭載し、その上に自動運転システム用ソフトウェア「Autoware」を組み合わせるなど、これまでにもμITRON仕様準拠リアルタイムOSやメニーコアプロセッサにも対応したリアルタイムOSに移植した実績を持つことから、組み込み機器でのROS利用支援サービスの提供に踏み切ったとしている。

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