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ROS開発団体とトヨタが連携、OSS開発利用の促進に100万ドルの助成も

トヨタが設立した人工知能開発拠点「TRI」とROSなどの開発を行う「OSRF」が連携、OSRFの設立した企業の技術者がTRIの活動を支援する。TRIからOSRFに100万ドルの助成も。

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ROSを採用したロボットとして良く名前が挙がる「TurtleBot」

 トヨタ自動車が2016年1月に設立した人工知能研究開発を手掛けるToyota Research Institute(TRI)が、ROS(Robot Operating System)やGazeboなどのオープンソースソフトウェアの開発・管理を行うOpen Source Robotics Foundation(OSFR)と連携する。トヨタ自動車が2016年9月15日に発表した。

 OSRFが新たに設立した営利企業「Open Source Robotics Corporation」(OSRC)とTRIが提携し、OSRCの技術チームがロボットや人工知能の領域でTRIの活動を支援する。提携と同時に、OSRFが行っているオープンソースソフトウェアロボット関連ソフトウェアの開発と利用促進支援のため、TRIから100万ドルの助成を行うことも発表された。

 OSRFはロボット向けオープンソースソフトウェアのROS(Robot Operating System)を開発したWillow Garageからスピンアウトする形で設立された非営利団体。現在はROSや3次元のロボットシミュレーターであるGazeboなどロボット開発用オープンソースソフトウェアの開発およびメンテナンス、利用促進などを主な活動としている。

 TRIのギル・プラットCEOは「トヨタでは、屋内外を問わずお客様により良い移動手段をご提供すべく取り組んでいる。OSRCの卓越した知見や優れた技術プラットフォームを、我々の研究活動の根幹を支えるものとして取り入れていきたい。また、オープンソース化でロボット産業の発展を加速させようとするOSRFの取り組みを支援できることをうれしく思う」とコメントしている。

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