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電子機器やIoTデバイスを音声操作可能にする開発キット:組み込み開発ニュース
ユカイ工学とNTTドコモは、開発者向けの音声対話開発キット「codama」を発表した。同キットを「ドコモAIエージェントAPI」と連携することで、電子機器やIoTデバイスを音声で簡単に操作できるようになる。
ユカイ工学とNTTドコモは、2018年12月3日、開発者向けの音声対話開発キット「codama(こだま)」を発表した。予定価格は1万5000円で、同年12月21日から販売を開始する。
codamaは、シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」に直接搭載できる。ピン、ヘッダを含めた大きさが64×55×20mmと小型ながら、音声認識機能に優れ、NTTドコモの「ドコモAI(人工知能)エージェントAPI」と連携することで、電子機器やIoT(モノのインターネット)デバイスを音声で簡単に操作できるようになる。
codamaの基板にはXMOSのボイスプロセッサ「XVF3100」を搭載。XVF3100のバージイン機能により、音声発話中でもユーザーの声を認識できる。また、4つのマイクで任意の方向からの音を収集する適応型ビームフォーミング機能やノイズキャンセリング機能を備えており、codamaを部屋の隅に置いた場合や、騒がしい環境であっても、クリアに音声を拾い、AIサービスにつなげられる。
ユカイ工学のWebサイトでは、ユーザーが自分の声で作成した「ウェイクアップ・ワード」を登録して、codamaをパーソナル音声対話デバイスとして利用できるサービスを提供している。
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