ゼロからロボットを企画する、ユカイ工学直伝「愛されロボット」作り:愛されたい(1/3 ページ)
ロフトワーク主催で、“愛されるロボット”を目指したロボット作成プロジェクトが立ち上がりました。“愛されるロボット“には何が必要か?30人以上が知恵を絞ったワークショップの様子をお伝えします。
「Pepper」や「Robi」など、たくさんのスターロボットが産まれている昨今。さらに「ロボットの楽しさを世間に広げよう!」と、東京・渋谷から新しいロボットプロジェクトが立ち上がりました。ロフトワーク主催、ユカイ工学協力で立ち上がった「ROBITA PROJECT〜ユカイ工学流! 愛されロボットの作り方」です。
全3回のワークショップから成るこのプロジェクトは、ロボットの企画から製作、シーン設定(映像撮影)までを体験し、「愛されロボットと私たちの関係」を考えようというもの。「ガンダム」のような屈強なロボットではなく、ユカイ工学の「BOCCO」のような「愛される」ロボットの製作を目指していきます。
今回は、その中から第1回「ココロをくすぐるロボ「ROBITA」を企画しよう!」(2015年8月12日開催)の様子をリポートします!
人との関係を作る機械=ロボット
ワークショップ前にはまず、ユカイ工学の代表の青木俊介さん、TRYBOTS代表で現役女子大生の近藤那央さんによるトークセッションが行われました。
「ロボットの定義は明確にありません。自動販売機や改札機も“ロボット”と言えます。しかし、その中で『何か課題を解決しつつ、人との関係を作る機械』がこれからのロボットなのではないかと考えています」と話す青木さん。その関係を築くための切り口として、ロフトワークと青木さんは「愛されロボット」というテーマを設定しました。
ユカイ工学が開発したホームコミュニケーションロボット「BOCCO」は、人々の生活に溶け込むような「愛され」要素が詰まったロボットです。顔をふるわせたり、頭のツノ(?)がぴょこぴょこ動くなど、人が親近感を抱けるように設計されています。
ペンギン型ロボットを開発する「TRYBOTS」代表の近藤那央さんも、「生き物のような自然な動きをしたり、触った感触が良いものが好まれると感じています」と愛されロボットの条件を説明。どこか不器用だったり、隙のあるモノに愛着が湧いてしまうと参加者にヒントを提示しました。
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