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AIグローバル戦略の遂行に向けて、富士通がカナダに新会社設立:製造マネジメントニュース
富士通は、AIビジネスにおけるグローバル展開の戦略策定と、それを実行する新会社「FUJITSU Intelligence Technology」をカナダのバンクーバーに設立した。
富士通は2018年11月6日、AIビジネスにおけるグローバル展開の戦略策定と、それを実行する新会社「FUJITSU Intelligence Technology」をカナダに設立したと発表した。新会社は、同月1日より事業を開始している。
新会社は、カナダのバンクーバーに設立。資本金は600万カナダドルで、富士通が100%出資した。CEOには、富士通の執行役員常務でAIサービス担当の吉澤尚子氏が就任した。
主な事業として、AIビジネスの戦略策定と実行、グローバルに通用するAIソリューション、プラットフォーム、プロフェッショナルサービスの企画、開発、提供などに取り組む。富士通がこれまで世界の地域ごとに実施してきたAIビジネスを束ね、グローバルな商品やサービスとして各地域に展開することで、AIビジネスの拡大を図る。
新会社の周辺地域は、AIと量子コンピューティングの研究で著名なトロント大学など多数の研究機関がある。量子コンピューティング向けのソフトウェア開発などの最先端技術を持つスタートアップ企業も多く設立され、近年IT業界で注目を集める地域だ。同社はAI人材の現地採用も計画している。
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