2018年も参戦!メディア4耐レース、波乱の展開の末に……:モータースポーツ(4/4 ページ)
マツダ「ロードスター」のワンメークの耐久レース「メディア対抗4時間耐久レース」に「ITmedia×MONOist」チームが今年も参加。鼻息も荒く筑波サーキットに乗り込んだわれわれを待ち受けたのは……
そして最終ドライバーへ。完走できたのか?
そしてアンカーの柿澤選手にドライバーチェンジ。順位は1つ上げたが、バトルはほとんどできずなので不完全燃焼だが、今回は仕方ない。昨年、怒濤(どとう)の走りを見せた柿澤選手にここからの巻き上げを期待したいところだ。けれども再びゲリラ豪雨の如き大雨が襲ってきて、コース上はサバイバル状態に! 柿澤選手も数周でペースを掴み、ここからポジションをばん回してくれるハズだった。ところが、ここでまたハプニングが発生。
何とフロントウィンドウの曇り止めが飽和状態で結露し、ガラス表面から水滴が流れ落ちる自体になって、視界が確保できなくなっていたのだ。豪雨+結露&トップグループの容赦ない追い抜きという事態にあって、さすがの柿澤選手もグロッキー状態。無事にチェッカーを受けることを最優先したわれわれの方針に則って、ゴールへと向かって何とかマシンをコントロールし続けた柿澤選手なのであった。
そして午後8時、チェッカー。われわれITmedia×MONOistレーシングチームは、25位で2018年のメディア4耐レースを走り切った。後続はリタイヤしたチームを除けば週刊プレイボーイのチームのみだったが、何とかチェッカーを受けることができたのだった。
昨年はチェッカーを受けることができず、残念な結果に終わったことを考えれば一歩前進。来年はもうちょっとチャレンジングなドライビングをして、中盤グループでのレースを繰り広げたいところである。レースでのハプニングは付き物と言えるが、それを乗り越えて上々の結果を手に入れてこそ、喜びも大きいのだから。
筆者プロフィール
高根 英幸(たかね ひでゆき)
1965年生まれ。芝浦工業大学工学部機械工学科卒。輸入車専門誌の編集部を経て、現在はフリーランス。実際のメカいじりやレース参戦などによる経験からクルマや運転テクニックを語れる理系自動車ライター。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- モデルベース開発は単なる手法でなくモノの考え方、マツダ流の取り組みとは
マツダは2021年に向けて、エンジンや電動パワートレイン、プラットフォーム、デザインなど、さまざまな分野の取り組みを同時並行で市場投入する。「今後の研究開発計画を、今の人数でなんとかこなせるのはモデルベース開発を取り入れているから。単なる開発手法ではなく、ものの考え方だ」と同社 常務執行役員 シニア技術開発フェローの人見光夫氏は説明する。 - エンジンやボディー、シャシーはどう進化する? マツダSKYACTIV第2世代
マツダが開発中の火花点火制御式圧縮着火エンジン「SKYACTIV-X」に試乗する機会を得た。試乗に先立って詳細な技術説明とともに次世代のボディー&シャシー技術についても明らかにされ、マツダが目指す方向性が見えてきた。 - 自動車専門メディアとの熱い戦い、2017年の“メディア4耐”
28回目を迎えたマツダ「ロードスター」ワンメークの耐久レース、「メディア対抗4時間耐久レース」に参加した。プロチームでなくても、モータースポーツは熱く盛り上がる。 - ITmedia×MONOistロードスターに「ラスト1周の悲劇」
4時間「1分後」のドラマに泣きました。 - 「NDロードスター」と「124スパイダー」から見えてきた、愛車になるための“余白”
4代目となるマツダの「NDロードスター」。2012年発売の「CX-5」から展開されてきた新世代商品群の真打で、初代ロードスターのデビューから25年目での全面改良となった。兄弟車と比較することで、NDロードスターの個性と“余白”が見えてきた。