東芝デジタルとキヤノンが協業、スマート工場向けに生産技術と画像技術を生かす:製造マネジメントニュース
東芝デジタルソリューションズ(以下、東芝デジタル)とキヤノンは2018年11月6日、東芝デジタルのIoTソリューションとキヤノンのイメージング技術を組み合わせたスマートファクトリー分野での協業を始めると発表した。
東芝デジタルソリューションズ(以下、東芝デジタル)とキヤノンは2018年11月6日、東芝デジタルのIoT(モノのインターネット)ソリューションとキヤノンのイメージング技術を組み合わせたスマートファクトリー分野での協業を始めると発表した。
東芝デジタルは、東芝のIoT「SPINEX(スパインエックス)」のもと、東芝グループで培った生産技術や関連ノウハウを結集させた、モノづくりIoTソリューション「Meisterシリーズ」を展開している。Meisterシリーズは、製造業におけるIoTデータの収集/蓄積や、効率的/効果的な活用を実現し、製造工程における品質や生産性の向上だけでなくビジネスライフサイクル全般を支援する仕組みを顧客に提供しているという。
一方、キヤノンは、生産現場向けイメージ一括管理システム「CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM」のもと、ネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング製品と、画像処理ソフトウェア「Vision Edition」、異常監視/録画ソフトウェア「Monitoring Edition」を活用した、生産現場の「見える化」を推進している。さらに、これらのイメージング技術を軸に、生産現場の自動化と生産性向上を実現するための幅広いシステムソリューションの開発を加速している。
今回の協業により、東芝デジタルが提供する東芝グループのモノづくりノウハウに基づくIoTソリューションと、キヤノンの産業用カメラをはじめ画像関連技術での優位な技術を組み合わせることで、スマートファクトリーを実現する上で重要な現場の精緻な状況把握や高度な分析を可能になるとしている。
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