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無線通信機器の基板に表面実装可能な超小型アンテナ:組み込み開発ニュース
NECと日本航空電子工業は、無線通信機器の基板表面に実装可能な超小型アンテナを開発した。さまざまな無線通信方式に対応すると同時に、高い送受信性能と実装場所の高い自由度を持つ。
NECと日本航空電子工業は2018年10月9日、無線通信機器の基板表面に実装可能な超小型アンテナを開発したと発表した。さまざまな無線通信方式に対応すると同時に、高い送受信性能と実装場所の高い自由度を持つ。
NECはこれまでも、スプリットリング(SR)共振器を積み重ねたメタマテリアル構造の超小型μSRアンテナを開発してきた。今回、日本航空電子工業の板金プレス加工技術を活用して、微細で複雑なSR構造を持つ、表面実装部品タイプのμSRアンテナを作製した。
アンテナ放射効率は90%以上。従来の小型チップアンテナと比べて、通信エリアは30%以上拡大できる。サイズは、2.4GHz帯が11.5×6.9mm、5.9GHz帯が6.7×3.8mmだ。
また、基板設計におけるアンテナ実装場所の自由度も高い。従来の小型チップアンテナは、性能維持のために基板のコーナー近傍に配置する必要があったが、今回、独自のSR共振器を採用したことで、基板のコーナー以外にも配置できるようになった。
Wi-Fi、Bluetooth、V2X(車車間、路車間通信)、LPWA(低消費電力広域通信)などさまざまな通信方式に対応できる。携帯通信機器や車載機器をはじめ、ネットワーク家電などの利用を見込む。
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