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ファナックの「FIELD system」は“分かる化”へ、AIによるロボットの軌跡制御もCEATEC 2018(2/2 ページ)

ファナックは、「CEATEC JAPAN 2018」において、AIを活用して知能化を進めたロボット製品や、製造現場のスマート化を加速する「FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)」の進捗状況などを紹介した。

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AI機能搭載ロボットも進化

 AI機能搭載ロボットも進化する。ファナックでは以前からばら積みピックアップでのAIの活用を推進しているが、今回はAI活用による高精度な軌跡制御のデモを披露した。

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AIによる高精度な軌跡制御の様子。ロボットがタブレット端末に円を描き、AIによる学習ありとなしの場合を比較する(クリックで拡大)

 これは、ロボットがタブレット端末に円を描き、AIに学習で制御をかける場合とそうでない場合を比較するというものである。ロボットは制御信号で最適な円を描いているつもりになっているが、実はメカとしての慣性やさまざまな外力によってブレが生じており、実際に行われる動作は制御信号のものとは違っている。これをアームの先端に付けた加速度センサーによりセンシングし、そのデータに対してAIで学習を行い、補正を行うというものだ。

 AIによる学習方法に工夫があり、円を描く動作を10回行う程度で最適な補正が行えるという。レーザー加工機など高精度な制御を行う必要がある領域での使用を想定しているという。

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AI学習による制御ありの円とそうでない円の比較。AI活用したほうが正しい円を描いている(クリックで拡大)
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