製造現場を自動化するアプリ作成を簡単に、ファナックのFIELD systemが進化:FAニュース
ファナックは、製造業向けのオープンプラットフォーム「FIELD system」の第2版を発表した。第2版では、より容易に製造現場を自動化するアプリケーションを作成できる。
ファナックは2018年4月16日、同社の製造業向けのオープンプラットフォーム「FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)」の第2版を発表した。従来版に比べ、より容易に製造現場を自動化するアプリケーションを作成できる。同月中の出荷開始を予定している。
第2版では、ベーシックソフトウェア側にバックアップなどのデータベース管理機能を搭載し、データベースを使ったアプリケーション開発を容易にした。機器から取得したデータと生産物との関係付けを行い、データベースで「どこで、いつ、誰が、どうやって、どのくらい、何を」生産したかを記録・管理するAPIを追加した。
エッジ機器への指令が可能なAPIも追加。エッジ機器とつなぎ、見える化・分析する機能に加え、分析結果や解析結果に基づいて機器に指令できるようになった。また、コンバーター(エッジ機器との通信を行うソフトウェア)側のAPIも公開。コンバーター用SDKはパートナー会員であれば入手できるため、パートナー会社の製品とFIELD systemを接続するコンバーターの開発・販売が自由にできる。
より高性能な「FIELD BASE Pro」では、NVIDIAのTesla P4 GPUに対応。エッジ側で、CPUだけでは難しい深層学習などのより高度なAI(人工知能)アプリケーションを実行可能になった。
さらに、工場の稼働分析や生産性改善を支援する「iPMA(Production Monitoring & Analysis)」、予期しない生産機器のダウンタイムを削減する「iZDT(Zero Down Time)」の2つのアプリケーションを改良。iPMAでは、条件設定して同社製CNCのサーボデータやロボットの動作中の波形データを収集・表示させる機能を強化。iZDTでは、検知した同社製品のアラームに対して、保守実績データベースに接続し、対策の候補を通知可能にした。
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