製造業や学術研究・専門技術サービス業など、仕事満足度の高い業種:キャリアニュース
SNSの投稿分析をするスナップレイスが「17業種別の仕事満足度ランキング」を発表した。仕事満足度の高い業種ベスト3は、1位「学術研究、専門技術サービス業」、第2位「製造業」、第3位「教育業、学習支援業」だった。
SNS情報サイトを運営するスナップレイスは、2018年8月14日、「17業種別の仕事満足度ランキング」を発表した。
同社は、SNSの投稿を分析しマーケティングなどに生かす提案をしている。今回発表のランキングは、17業種に関連する内容を含む最新の約10万ツイート(同年8月11日時点)をデータ対象として分析したものだ。自然言語処理と機械学習エンジンを活用して仕事満足度を20段階で定量化し、ツイートの分布から加重平均を算出した。
分布ヒストグラムは、1が大変満足(満足度100%)、−1が大変不満(満足度0%)で、右に行くほど満足度が高いことを示す。
仕事満足度の高い業種ランキング1位は、満足度が59.4%の「学術研究、専門技術サービス業」だった。同業種は企業の研究職や大学教授、弁護士などが該当し、不満に思っている層が比較的少なかった。
中間層が多い「製造業」が2位
2位は、モノづくりの業種に該当する「製造業」で、仕事満足度は53.5%だった。1位の学術研究、専門技術サービス業とは異なり、強い満足感や不満を持つ人が少なく、0に近い中間層が多かった。
3位は、仕事満足度53.2%の「教育業、学習支援業」。教師や学習塾の講師などが該当する。分布ヒストグラムを見ると不満な人が多いが、満足感の強い人も多く、人によって満足度の差が激しい業種と言えそうだ。
次に、満足度の低い業種を調べたところ、「金融、保険業」が仕事満足度39.2%でワースト1位(第17位)となった。分布ヒストグラムでは「満足」と感じている層はごく少数で、大変不満、あるいは特に満足も不満もない層が多かった。
ワースト2位(第16位)は、仕事満足度が44.1%だった「建設業」で、分布ヒストグラムは他業種と比較して偏りなく広範囲に分布しているが、どちらかというと不満側に属する人が多く見られた。
ワースト3位(第15位)は「不動産業」で、仕事満足度が44.4%だった。満足、不満足どちらでもない層が多くを占めるものの、強く不満に思っている層が一定数おり、それが結果に表れたようだ。
仕事満足度の全業種平均は49.4%となっており、全体的に仕事への満足度が低いことが分かった。個々の業種別に見ると、90%以上の高い水準で満足している人が多い業種や、反対に、10%以下の水準で強く不満に思う人が多い業種があった。
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