休暇が取りづらい――54.6%が自社や働き方を「昭和的」と評価:キャリアニュース
ワークスモバイルジャパンが「昭和的働き方についての意識調査」の結果を発表。54.6%が自分の会社を「昭和的」と感じていた。また「昭和的な働き方」のイメージとして最も多かった回答は「休暇が取りづらい」だった。
ビジネスチャットの「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパンは、2018年7月24日、「昭和的働き方についての意識調査」の結果を発表した。
調査対象は、20〜59歳の正社員624人(男性427人、女性197人)。現在勤める会社や会社での働き方について尋ねたところ、自身の勤める会社を「昭和的な会社だと感じる」と54.6%が回答した。「イマドキな会社だと感じる」は19.6%だった。
同じ設問への回答を年代別に見ると、全ての年代で「昭和的な会社だと感じる」が「イマドキな会社だと感じる」「どちらでもない」を大幅に上回った。特に30代は60.9%が「昭和的な会社だと感じる」と回答しており、年代別で最多となっている。
昭和的な働き方のイメージは「休暇が取りづらい」
次に「昭和的な働き方」のイメージを尋ねた。その結果「休暇が取りづらい(有給、病欠、産休、介護)」が56.3%で最も多かった。続いて「働く時間が長い」(47.9%)、「残業が評価される」(43.3%)だった。
一方、「イマドキな働き方」のイメージを尋ねたところ、1位は「休暇が取りやすい(有給、病欠、産休、介護など)」(54.3%)だった。2位は「仕事が終わればすぐに帰っても良い雰囲気がある」(45.5%)、3位は「残業時間と評価は関係ない」(43.3%)となっている。
「昭和的働き方」のイメージを企業規模別に見ると、大企業と中小企業の社員で最も差がついたのは「会議の参加人数が多い」(ポイント差11.3)だった。「社内決裁に時間がかかる」や「会議の回数が多い」も大きな差が見られた(ともにポイント差10.3)。
さらに「昭和的な会社、働き方」をどう思うか尋ねたところ、「良いと思う」が18.1%、「どちらでもない」が51.8%、「悪いと思う」が30.1%だった。
これを年代別に見ると、「悪いと思う」と答えた人が、20代は45.5%、50代では21.2%と24.3ポイントの差が出ている。
また、「昭和的な働き方」の悪い点について尋ねた。その結果「慢性的に残業がある」(55.8%)が最も多く、次いで「業務の進め方が非効率的」(47.6%)、「IT利活用が進んでいない」(42.8%)だった。
「昭和的な働き方」の良い点は「年功序列で昇進、昇給できる」が45.8%でトップとなっている。2位は「残業代が稼ぎやすい」(32.2%)、3位は「社員同士の仲がいい」(31.7%)だった。
「昭和的な働き方」の良い点として「社員同士の仲がいい」と回答した人を年代別に見ると、40代の39.1%が最も多かった。一方、20代、30代はともに28.2%で、10.9ポイントの差がついている。若年層になるほど「社員同士の仲がいい」ことを良い点として考えていないようだ。
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