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信越化学工業が金持ち企業ランキング1位――上位20社中、製造業が15社キャリアニュース

リスクモンスターが第6回「金持ち企業ランキング」を発表した。2年連続で1位「信越化学工業」、2位「任天堂」となり、上位20社のうち製造業が15社を占めた。

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 リスクモンスターは2018年7月20日、第6回「金持ち企業ランキング」を発表した。

 調査対象は、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関とIFRS適用企業を除く決算短信提出企業2883社。決算書の記載に基づいてNetCashを算出し、比較した(NetCash:現預金から、短期借入金、長期借入金、社債、1年以内返済の長期借入金、1年以内償還の社債、割引手形を引いたもの)。

 その結果、今回の金持ち企業ランキングは、1位「信越化学工業」(NetCash 8389億円)、2位「任天堂」(同7445億円)となった。両社ともに、前回調査から2年連続で1位、2位をキープし、今回の調査で1000億円規模のCashを増加させている。

 3位は「SUBARU」(同6791億円)、4位「ファナック」(同6023億円)、5位「三菱自動車工業」(同5453億円)だった。

 前回から大幅にランクアップしたのは、2753位から17位となった「ソニー」。近年の好調な業績推移により営業キャッシュフローが増加したこと、また他社への一部事業の売却で多額のCashを獲得したことがランクアップの要因として考えられる。ほかには、25位から10位の「セブン&アイ・ホールディングス」、26位から20位となった「小糸製作所」が大幅に順位を上げている。

 今回4位の「ファナック」は、第1回から4年連続で1位だったが、3年連続でNetCashが減少。同社は株主に大幅に利益還元するよう方針転換していることから、NetCashの減少が進んでいるようだ。

上位20社のうち、15社が製造業

 上位20社を業種別に見ると、輸送用機械器具製造業が最多で「SUBARU」「三菱自動車工業」「スズキ」「シマノ」の4社がランクイン。他の製造業も「信越化学工業」「任天堂」「ファナック」「SMC」「キーエンス」「京セラ」「富士フイルムホールディングス」「三菱電機」「ローム」「ソニー」「小糸製作所」の11社がランクインし、上位20社中、製造業が15社を占める結果となった。

 また、上位20社のうち16社は、NetCashが前回よりも増加。これら企業のNetCash、ROE(自己資本利益率)の指標の推移を比較すると、NetCashが増加した16社中、10社でROEが上昇している。また、上位20社のうち14社は、投資家が企業に求めると言われている10%の基準を上回っており、相応の収益体質を伴いながらCashを蓄積していると見られる。

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第6回「金持ち企業ランキング」上位20社 出典:リスクモンスター

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