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シーメンスが積層造形サービスをプラットフォーム展開「出力の試行錯誤は不要」3Dプリンタニュース(2/2 ページ)

シーメンスPLMソフトウェアは、米国ボストンで開催したプレス・アナリスト向けイベント「Siemens Industry Analyst Conference 2018」において、積層造形関連の取り組みについて説明した。

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「日本で利用したいという企業があればぜひ申し込んでほしい」

 ただし、Additive Manufacturing Networkの事業化を進める上での課題は多い。採用事例として、ブガッティ(Bugatti)のスーパーカー「シロン」のリアウイングや、シーメンス パワー&ガスのバーナーなどが挙がったが、これらは生産規模が限定された製品の部品にすぎない。シロンのリアウイングでは50%という大幅な軽量化、シーメンス パワー&ガスのバーナーでは13点から1点という部品点数の大幅な削減という劇的な効果があるものの、積層造形が高コストであるという課題はクリアできていない。

「シロン」のリアウイングシーメンス パワー&ガスのバーナー 「シロン」のリアウイング(左)とシーメンス パワー&ガスのバーナー(右)で積層造形を採用した事例(クリックで拡大) 出典:シーメンスPLMソフトウェア

 この課題についてシーメンス マニュファクチュアリングエンジニアリングソリューション担当バイスプレジデントのアンドレアス・ザール(Andreas Saar)氏は「Additive Manufacturing Networkは積層造形のコストを削減できる仕組みだが、現時点で積層造形が高コストであることもまた事実だ。ただし、積層造形が新たなビジネスチャンスを生み出すことにも目を向けてほしい。積層造形の利用がより広がれば、設計者の考え方が変わり、モノづくりのスタイルも変わる。マインドセットを変えることが重要だ」と説明する。

シーメンスのアンドレアス・ザール氏シーメンスのズヴィ・フォイアー氏 シーメンスのアンドレアス・ザール氏(左)とズヴィ・フォイアー氏(右)

 また、同社 マニュファクチュアリングエンジニアリングソフトウェア担当シニアバイスプレジデントのズヴィ・フォイアー(Zvi Feuer)氏は「Additive Manufacturing Networkのソリューションは、顧客との協力がなければより良いものにならない。もし日本でAdditive Manufacturing Networkを利用してみたいという企業があれば、いつでも利用できる準備は整っているので、ぜひ申し込んでほしい。プラットフォームに仕立てたのは、積層造形の需要を増やすことが目的だが、単に積層造形を使いたいというよりも、イノベーションの手段として検討してほしい」と述べている。

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