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スマート工場化で活況のFA市場、台湾のMoxaが産業用ネットワーク機器の提案強化スマートファクトリー

産業用ネットワーク技術などを展開する台湾のMoxaは日本向けの提案を強化する。主にFA向けと鉄道向けでの産業用ネットワークの展開を拡大する方針を示す。

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 産業用ネットワーク技術などを展開する台湾のMoxaは日本向けの提案を強化する。主にFA向けと鉄道向けでの産業用ネットワークの展開を拡大する方針である。

 Moxaは1987年に創業した産業用ネットワーク関連機器の製造企業だ。産業用イーサネットスイッチではアジアでトップシェアを握るという。実は「Moxa」の社名は日本に縁がある。Moxaの創業時の社名は創業メンバーの高校のクラス名を使った「404テクノロジーズ」という社名だった。しかし、「404」はWebサイトの404エラーを想起させるために、社名変更を検討。最終的にお灸の「もぐさ」から発想を得て「Moxa」という社名になったという。

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Moxaのアジア営業事業部のマネジャーである夏宏豪氏

 ただ、日本市場での取り組みは、従来は国内に数多くの競合企業が存在したために、営業リソースも限定し、限られた代理店を通じたビジネスに特化してきた経緯がある。その中でも鉄道向けの産業用ネットワークや、工場およびFA向けのネットワーク機器は着実に需要を広げてきていたという。

 Moxaのアジア営業事業部のマネジャーである夏宏豪氏は「Moxa全体では鉄道向け、電力および石油向け、交通向け、FA向け、船舶向けの5分野が重点領域となっているが、日本では特にFA向けが圧倒的に比率として多く半分以上を占めている」と日本市場での現状について語る。製品別では、ネットワークスイッチが半分以上を占め、無線関連機器やシリアル通信関連記事がそれらに続いている状況だとしている。

産業用IoTで商機が拡大

 第4次産業革命などに注目が集まる中、スマートファクトリー化や産業用IoTへの関心は日本でも非常に高くなっているが、Moxaではこれらを商機として捉え、積極的に国内向けでも提案を強化していく方針だ。「Moxa機器の特徴は、工場の現場の人でも使いやすい簡便さである。IT機器としてのネットワークスイッチはITの知識がないと使いにくい場合も多い。ITの知識がない人々をターゲットとしているところが特徴だ」と夏氏は特徴について述べている。現在は日本では代理店を通じたビジネスを中心としているが、トレーニングなども充実し、ソリューション提案などを強化する方針だという。

 今後は鉄道向けなどでも需要が伸びるとしており「2019年末までには日本支社を作ることを目指している。現地拠点から日本のニーズを吸い上げることで、さらに売上高を伸ばせると考えている。体制の整備が進めば、売上高を2〜3倍に拡大することも難しくない」と夏氏は今後の成長に期待を寄せている。

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Moxaのコンパクトな産業用イーサネットスイッチ「SDS-3008」

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