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アマダが米国バンドソーメーカーを買収、2021年度までに切削事業を1.5倍に:FAニュース
アマダホールディングスは、2018年7月30日付(米国時間)で、米国の切削機械メーカーMarvel Manufacturing(マーベルマニュファクチャリング)の全株式を取得し、完全子会社とした。
アマダホールディングスは、2018年7月30日付(米国時間)で、米国の切削機械メーカーMarvel Manufacturing(マーベルマニュファクチャリング)の全株式を取得し、完全子会社とした。マーベルマニュファクチャリングは、同日付でAMADA MARVEL(アマダ・マーベル)に名称変更した。
マーベルマニュファクチャリングは、1904年創業で100年以上にわたり、切削機械や器具、ブレードの製造、販売を手掛けてきた老舗メーカーである。主力商品である竪型チルトバンドソーは、建材、各種車両、農業機械などに使われる鋼材や軽量形鋼の切断加工機として、北米で高いシェアを維持している。
アマダグループは、今回の買収を通じて軽量形鋼用のバンドソーを新たに商品ラインアップに加えることになる。
今後は、竪型チルトバンドソーの専用ブレードを日本で開発し、アマダ・マーベルが北米で販売する他、アマダグループの現地法人を通じて北米以外の地区でアマダ・マーベルの商品を販売する。また、同社の工場を切削機械の周辺装置を生産する製造拠点として活用することも視野に入れるとしている。
今回の買収を通じて、グループの切削事業の売上高を、2017年度の340億円から、2021年度までに500億円に拡大する計画である。
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