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遠隔作業支援ソリューション搭載のスマートグラスを発売:ウェアラブルニュース
ブイキューブは、インフラや建設業向けに、同社の遠隔作業支援ソリューション「Smart Eye Sync」を搭載した、コニカミノルタのスマートグラス「WCc」の先行販売を開始した。
ブイキューブは2018年7月17日、同社の遠隔作業支援ソリューション「Smart Eye Sync」を搭載した、コニカミノルタのスマートグラス「WCc(Wearable Communicator:ウェアラブルコミュニケーター)」の先行販売を開始した。インフラや建設業向けに提供する。
WCcは、従来のスマートグラスに比べて小型・軽量で、かつ広い視界を確保している。重量は35gと一般的な眼鏡と差がなく、ヘルメットや保護ゴーグルとの併用も可能だ。ウェアラブル端末のコントローラーには、ハードボタンを採用。本部からの呼び出しがあった場合でも、手袋を装着したまま安全に操作できる。
このWCc向けに開発したSmart Eye Syncは、これまでブイキューブがPCなど向けに提供してきた「xSync Prime」をウェアラブル端末の操作用に最適化した。通信状態が悪い状態でも、高品質な映像や音声でコミュニケーションできるよう工夫が施されている。
例えば、現場担当者が操作しなくても、本部側から録画や静止画の撮影が行える。さらに、画面上に手書きなどでコメントを加え、他の拠点などと状況を共有できる。また、ファイバースコープなどに装着した外付けのカメラと、WCc内蔵のカメラを本部から自由に切り替えることができる。これにより、現地で対象物に近づかなくても、ズーム映像と遠隔からの映像によって状態の比較・確認ができる。
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