ニュース
有線給電で長時間連続飛行、4K高画質のライブ映像を伝送するドローンサービス:ドローン
ソニービジネスソリューションとエアロセンスは、有線給電ドローン「AEROBO onAir」を活用したフライトサービスの提供を開始した。長時間連続飛行をしながら、4K高画質の空撮映像を、遅延なく伝送できる。
ソニービジネスソリューションとエアロセンスは2018年7月17日、有線給電ドローン「AEROBO onAir」を活用したフライトサービスの提供を開始した。料金は、機材やオペレーターの派遣などを含むスタンダードプランが、1フライト60万円となっている(税別、諸経費が別途必要)。
両社が提供するのは、ソニーの4K対応カメラとエアロセンスが開発した有線給電ドローンを組み合わせたライブ撮影サービスだ。ドローンに給電するケーブルで映像も伝送するため、約6時間の長時間連続飛行をしながら、4K高画質の空撮映像を地上100mからほぼ遅延なく伝送できる。
また、ジンバルによるカメラ制御(パンチルトズーム)で、高品質で多彩な空撮を提供。これらの特長を生かし、野外ライブ中継や高所の点検作業、災害時に人が入れないエリアの状況確認など、さまざまな利用シーンが想定されている。
同サービスには、撮影機材の提供に加え、専門知識を備えたオペレーターの派遣も含まれる。ドローンの操縦や、飛行に必要な申請までオペレーターに任せられるため、ドローン撮影の技術や知見がなくても利用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 組み込みエンジニアが手掛ける「安全」なドローン
ドローンの産業向け展開が始まっている。しかし、「産業用」としての利活用を進める上での技術要件はまだ確立されていない。その中で“安全を担保する”ドローンの開発を進めるのが、ドローンワークスの今村博宣氏氏だ。 - ドローンが機械学習で自律飛行、“らせん学習”で進化
Preferred Networksは「CEATEC JAPAN 2016」において、ドローンの自律飛行デモを公開した。同デモではドローンの自律飛行用プログラムだけでなく、シミュレーションプログラムも機械学習により進化させる「スパイラル学習法」を採用したことが特徴だ。 - 垂直離着陸型で規制の壁を破る、日米2社がドローンで協業
エアロセンスと米国Swift Engineeringは、垂直離着陸型のドローンにおいて協業し、日本市場における規制緩和や市場開拓に取り組む。 - ドローンでゲリラ豪雨対策、エアロセンスとウェザーニューズが気象観測網を整備
エアロセンスとウェザーニューズが協力してドローンを利用した気象観測ネットワークを構築する。低層域での気象観測を強化し、ゲリラ豪雨などの局地監視や災害を監視する狙い。 - 医薬品をドローンで空輸、エアロセンスらが事業化向け合意
ZMPとソニーモバイルコミュニケーションズが設立したエアロセンスが、医薬品配送事業の実用化に向けて製薬会社のMSD、医薬品物流のアルフレッサと合意した。 - 「強みは自律」産業用ドローン新会社「エアロセンス」が描く未来
無人機を売るのではなく、無人機によるセンシングとクラウドによるデータ処理こそが価値を生む――。ZMPとソニーモバイルの設立した新会社「エアロセンス」は産業用無人機で一気通貫の「ソリューション」を提供する。