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スマートファクトリー向けのセキュリティについて共同研究を開始:製造ITニュース
スカイディスクは、九州大学サイバーセキュリティセンターと共同で、スマートファクトリー向けのIoT、AIのセキュアクラウドプラットフォームについて研究を開始した。
スカイディスクは2018年7月2日、九州大学サイバーセキュリティセンターと共同で、スマートファクトリー化におけるIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)のセキュアクラウドプラットフォームについて研究を開始したと発表した。共同研究は2019年3月31日まで実施する。
IoTやAIサービスの導入に際しては、セキュリティの担保が課題の1つとなる。共同研究では、サイバー攻撃を受けたり、工場内の機器からデータを取り出された場合でも、IoT、AIサービスを安全に運用できるような耐改ざん性に優れた分散型ネットワーク技術の活用を探る。また、人工知能のFPGA(製造後に構成を設定できる集積回路)実装など、スマートファクトリー向けのセキュアなプラットフォームについて研究する。
共同研究における両者の役割は、スカイディスクがIoTクラウド環境やAIモデルを提供し、サイバーセキュリティセンターは、セキュリティアルゴリズムのFPGAを実装し、パフォーマンスの向上と運用可能性について研究を進める。
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