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建設現場における四足歩行型ロボット活用に向け、実証実験を実施:ロボット開発ニュース
ソフトバンクロボティクスとソフトバンクは、フジタと共同で、Boston Dynamicsの四足歩行型ロボット「SpotMini」の活用に向けた実証実験を実施した。また、同製品の実証実験を竹中工務店とも共同で実施した。
ソフトバンクロボティクスとソフトバンクは2018年6月25日、フジタと共同で、Boston Dynamicsの四足歩行型ロボット「SpotMini(スポットミニ)」の活用に向けた実証実験を実施したと発表した。また、同製品の実証実験を竹中工務店とも共同で実施した。
実証実験では、作業所員の大幅な省人化や高効率化を目指して、建設現場におけるSpotMiniを使った自律的な巡回による進捗管理や安全点検など、業務でSpotMiniを活用する可能性を検証した。今後は、SpotMiniを建設現場で活用するためのデータを収集し、センサーやカメラなどを搭載したモジュールなどを開発。2019年夏以降の本格活用に向けて準備を進めていく。
今後、4社は実証実験を通して建設現場でのロボット活用の効果を検証し、建設業界における生産性向上や業務効率化に寄与するとしている。
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