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2足歩行ロボットがドアを開けて外に、滑る雪原を歩く新世代「Atlas」
米Boston Dynamicsが二足歩行ロボット「Atlas」新バージョンの映像を公開した。「ドアを押して外に出る」「滑る雪原を2足歩行で進む」など、人間に酷似した動きを実現している。
ロボットの研究開発を手掛ける米Boston Dynamicsは2016年2月23日(米国時間)、同社の開発する二足歩行ロボット「Atlas」の新バージョン映像を公開した。屋内外を問わず活動することを目的として開発されており、「ドアを押して外に出る」「滑る雪原を2足歩行で進む」「倉庫で腰をひねりながら荷物を持ち上げる」など、人間に酷似した動きを実現している。
米Boston Dynamicsが公開した新型「Atlas」の映像
新型Atlasの動力は電力(モーター)と油圧の双方が用いられており、本体と脚部に設けられたセンサー(頭部にはレーザー距離計とステレオセンサーを搭載)で障害物の認識や地形認識を行う。
2015年6月に米国で行われた災害救助ロボットの競技会「DARPA Robotics Challenge(RDC)」に出場したモデルよりやや小さい5.9フィート(約180センチ)、180ポンド(約82キロ)とされている。
映像では屋内および屋外での二足歩行の様子に加え、荷物を持ち上げ腰をひねって棚にのせる、後ろから押されて倒れながらも自分で起き上がるといった様子が2分41秒にわたって紹介されている。
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