大規模データを加工できるデータ準備基盤、TTDCが導入:製造IT導入事例
アシストは、同社が取り扱うデータプレパレーションプラットフォーム「Paxata」のクラウド版が、トヨタテクニカルディベロップメントのデータ基盤に採用されたと発表した。導入により、大規模なデータの管理と加工が可能になる。
アシストは2018年6月28日、同社が総販売代理店として取り扱う、データプレパレーションプラットフォーム「Paxata(パクサタ)」のクラウド版が、トヨタテクニカルディベロップメント(TTDC)のデータ基盤に採用されたと発表した。
データプレパレーションとは、データ活用の前準備として、ユーザーがデータを自由に加工・変換する手法。米Paxata社が開発したPaxataは、SQLやVBAでのコーディングを必要とせず、クリック操作だけでデータが加工できる。ビッグデータを可視化しつつデータ処理を始められ、加工内容と手順をメンバー間で共有することも可能だ。
Paxata Cloudは、大規模なデータの管理と加工を半自動化し、生産性を向上する。過去データと最新データのマージや結合が可能で、定期的に必要なデータ更新作業も担当者が直接対応できる。また、Paxataを人工知能システムとの連携に利用することで、機械学習プラットフォームの教師データが作成でき、予測モデルの精度向上も期待される。
知的財産(知財)情報を扱うTTDCは、トヨタグループや関連会社の知財戦略を支援するため、主に車両に関する国内外の特許情報について、目的に応じた文献を抽出・解析している。
特許に関するデータは規模が大きく、フォーマットも多岐にわたるため、ビジネス向けに変換するには膨大な加工や編集が必要となる。TTDCは顧客向けの技術情報配信サービス「swimy」において、膨大なデータを迅速に加工、編集できるようにするため、そのデータ基盤にPaxata Cloudを採用した。TTDCは、今後もswimyの中でPaxataを活用していくとしている。
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