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360度カメラのプラグイン開発を支援するパートナープログラムを開始:組み込み開発ニュース
リコーは、ワンショットで360度の全天球イメージを撮影できるカメラ「RICOH THETA V」のプラグイン開発を支援する「RICOH THETA プラグイン パートナープログラム」を発表した。
リコーは2018年6月28日、ワンショットで360度の全天球イメージを撮影できるカメラ「RICOH THETA V」のプラグイン開発を支援する「RICOH THETA プラグイン パートナープログラム」を発表した。
同プログラムは登録制となっており、加入すると同カメラのプラグイン開発ができるようになる。開発したプラグインは、同年7月に開設予定のストアにアップロードして公開できる。開発の際には、同社のオンラインサポートが利用可能だ。
同社が用意するプラグインのうち、カメラ本体には、カメラをリモコンとして機能させ、映像をテレビなどに360度で映し出せるリモート再生を搭載。また、撮影した静止画と動画をUSBストレージに転送できるUSBデータ転送もプリインストールされている。
今後リリースするプラグインとして、無線を介して直接YouTubeに配信投稿する無線ライブストリーミングや自動顔ぼかし撮影、画像をルーター経由でGoogleフォトにアップロードするクラウドアップロードなどがある。
RICOH THETA Vでは、Androidベースのオペレーションシステムを採用しており、基本性能の向上に加え、プラグインの追加インストールによるさまざまな機能拡張が行える。同社では、オープンアーキテクチャによる第三者のプラグイン開発などにより、業種のニーズに合わせた機能の追加が可能になるとしている。
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