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半導体製造装置用アルミフレーム専用工場が熊本に完成:工場ニュース
SUSは、熊本県菊池郡菊陽町の原水工業団地に、東京エレクトロン九州向けの専用工場となる「熊本事業所」が完成したと発表した。本格稼働は2018年7月からで、半導体製造装置に用いるアルミフレームの加工・組み立てを行う。
SUSは2018年6月26日、熊本県菊池郡菊陽町の原水工業団地に「熊本事業所」が完成したと発表した。東京エレクトロン九州向けの専用工場で、本格稼働は同年7月より開始する。
熊本事業所では、半導体製造装置に用いるアルミフレームの加工・組み立てを行う。東京エレクトロン九州の本社から直線距離で約1.1kmという立地で、製品やサポートを提供するだけでなく、サービスの高品質化を図る。
同事業所の敷地面積は2万3424m2で、建築面積は6605m2、延床面積は6668m2。従業員数は、同日時点で94人となる見込み。総投資額は16億円。特定の顧客対応に特化した工場は、同社初となる。
製品だけでなく工場自体も半導体業界向けに設計しており、清浄度クラス5000という高いクリーン度を達成できるため、より高い品質を安定的に提供可能になるという。東京エレクトロン九州に対しては、これまで九州事業所(佐賀県鳥栖市)を中心に製造・出荷をしてきたが、今後はこれまで以上に品質や物流の効率向上を目指すとしている。
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