医療機器の状態を見守るリモート監視システムサービスを開始:医療機器ニュース
日本光電は、機器の状態を常に見守る医療機器リモート監視システム「MD Linkage」のサービスを開始する。全自動血球計数器「MEK-9100 セルタックG」、全自動血球計数・免疫反応測定装置「MEK-1303 セルタックα+」向けのサービスだ。
日本光電は2018年6月15日、機器の状態を常に見守る医療機器リモート監視システム「MD Linkage(エムディーリンケージ)」のサービスを開始すると発表した。販売中の全自動血球計数器「MEK-9100 セルタックG」と新規発売の全自動血球計数・免疫反応測定装置「MEK-1303 セルタックα+」向けのサービスとなる。【訂正あり】
MD Linkageは、通信ボックスを機器に接続し、サーバに稼働情報を自動送信することで同社コールセンターでのリモート集中監視を可能にする。コールセンターで機器の異常、故障を検知した場合や、予防保守が必要と判断した場合、ユーザーに電話し、状況を確認。点検、修理が必要な場合には、全国約70カ所の現地フィールドサービスと連携し、早期の障害復旧を目指す。
【訂正】現地フィールドサービスの数を当初「約7カ所」と表記していましたが正しくは「約70カ所」でした。本文は修正済みです
また、機器に内蔵した各種センサーの値や部品の動作回数、動作ログ、内部設定などのさまざまな稼働情報を自動的に収集。将来的には、蓄積したデータを活用したサービスの提供を目指すとしている。
情報セキュリティを考慮しており、個人情報、医療情報を含まないデータを送信。データは、MD Linkage通信ボックスから携帯電話無線網を利用した専用の閉域網を介してサーバに送信するため、安全性、信頼性に優れる。
将来的に、サービス対応機器のラインアップを増やすことを予定。また、蓄積したデータを活用し、サービスの充実を目指すとしている。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 信号灯の赤青黄で設備監視、PLCやセンサー情報も併せて管理
製造設備の「信号灯」を活用した、生産現場のIoT化を提案するB-EN-Gが詳細な実装例を紹介した。機器のセンサーやPLCなどもつなぎ込むことで、設備管理総合ソリューションへの発展も視野に入れる。 - 工場の既存システムを変更せずに導入できる遠隔監視システム販売で協業
マクニカネットワークスと協和エクシオは、N3Nが提供する遠隔監視システム「RCV for factory」の販売において協業を開始すると発表した。工場などの既存の分散制御システムを変更することなく導入できる。 - IoTによる遠隔監視・見える化を容易に導入できるシステムキット
椿本チエインは、IoTによる遠隔監視を既存の設備に容易に導入できる「MitaMonスターターキット稼働監視パッケージ」を発売した。稼働状態の「見える化」に必要な要素がキットとしてまとめられている。 - 建設機械用アタッチメントの故障予知や稼働監視を可能にするIoTシステム
安川情報システムは、IoT油圧ブレーカーシステム「TO-MS」を発表した。衝撃に強いセンサーやAIで故障を予知するエッジデバイスを備えており、これまで困難だった建設機械用油圧アタッチメントの故障予知や稼働監視が可能になる。 - 古い機械でも端末1つで後付け稼働監視が可能に、既に工場で実証を推進
グローバルワイズは、「Embedded Technology 2016」「IoT Technology 2016」(2016年11月16〜18日/パシフィコ横浜)のアマゾン ウェブ サービス ジャパンブースに出展。「つながる工場」を低価格で実現できる「Eco Edge Suite」の価値を訴求した。