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STEMコンピューティング・プラットフォーム「MapleSim 2018」日本語版を発売CAEニュース

サイバネットシステムは、STEMコンピューティング・プラットフォーム「Maple」の新バージョン「Maple 2018」、システムレベルモデリング&シミュレーション環境「MapleSim」の新バージョン「MapleSim 2018」の日本語版を発売する。

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 サイバネットシステムは2018年6月12日、STEMコンピューティング・プラットフォーム「Maple(メイプル)」の新バージョン「Maple 2018」、システムレベルモデリング&シミュレーション環境「MapleSim(メイプルシム)」の新バージョン「MapleSim 2018」の日本語版を同月より販売開始すると発表した。

 Mapleは、数式処理技術をコアテクノロジーとしたSTEMコンピューティング・プラットフォーム。MapleSimは、計算エンジンとしてMapleを用いて、数式処理とModelicaを統合したシステムモデリングシミュレーション環境だ。ともにMaplesoftが開発、販売、サポートする。

 Maple 2018では、プログラムの暗号化やコンテンツ編集可否の制御が可能になった。これにより、計算ツールや技術文章などのコンテンツを共有し、知的財産を保護した上で、技術資産の有効活用を促進する。また、Pythonのカーネルを組み込み、計算処理の可能性を広げた。

 加えて、Googleの「TensorFlow」と連携し、深層学習に対応した。熱物性のデータベースと計算機能を拡張しており、これまでの冷媒物性に加えて、NASAグレンリサーチセンターが公開している化学種の熱力学的特性の利用が可能になった。

 MapleSim 2018では、Modelica言語を強化し、より多くのModelicaライブラリやモデルのインポートに対応。モデル作成時の操作速度を改善し、3Dアニメーションにおけるメモリ処理を向上した。

 また、FMI 2.0 Co-Simulationのインポート機能を実装し、他ツールとの接続性を改善。「MapleSim Heat Transfer Library from CYBERNET」は、空気・水に関する熱流体計算をサポートするなど、熱に関するアドオンライブラリの計算機能を拡張した。

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左)「Maple 2018」のイメージ、右)「MapleSim 2018」のイメージ(クリックで拡大) 出典:サイバネットシステム
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左)プロシージャの暗号化イメージ、右)熱物性データパッケージによる事例イメージ 出典:サイバネットシステム
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左)FMIのModel ExchangeとCo-Simulationの違いについて、右)「MapleSim Heat Transfer Library from CYBERNET」による温度分布の可視化 出典:サイバネットシステム

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