サイバネットが電気CADの販売パートナーをケイデンスからメンターに変更:実装ニュース
Mentor Graphics(メンター)は、電気CAD「Xpedition」などを中核とした電子回路基板設計ソリューションを日本国内で販売/サポートするための代理店契約をサイバネットシステムと締結した。
Mentor Graphics(メンター)は2014年6月2日、電気CAD「Xpedition」などを中核とした電子回路基板設計ソリューションを日本国内で販売/サポートするための代理店契約をサイバネットシステムと締結したと発表した。サイバネットシステムは、同年7月1日から販売を始める予定。
これまでサイバネットシステムは、電子回路基板設計用ツールとしてはCadence Design Systems(ケイデンス)の「OrCAD」や「Allegro」を販売していた。サイバネットシステムによるケイデンス製品の販売は2014年6月30日をもって終了し、同年7月1日以降はケイデンスの日本法人である日本ケイデンス・デザイン・システムズが関連業務を引き継ぐ。
今回サイバネットシステムが、電気CADをケイデンスからメンターに乗り換えるのは、電子回路設計にとどまらない、システム設計とも連動するような製品群を展開して、事業拡大につなげるためだ。
同社社長の田中邦明氏は、「メンターは、電子回路基板設計ツール業界のマーケットリーダーであり、包括的な電子回路基板設計フローを構成する最新技術の広範な製品ラインを整えている。このことは、サイバネットシステムの顧客の成功にとって非常に重要だ。これまで、電子回路基板設計ソリューション市場を慎重に評価し、メンターの実績も精査してきた。同社のビジネス戦略は、顧客に高付加価値、高品質のサービスをもって、満足度の高いソリューションを提供するというサイバネットシステムの企業理念と完全に一致している」と語る。
一方のメンターは、グローバルの電気CAD市場でトップシェアに位置するものの、日本国内に限っては図研の「CR-5000」や「CR-8000」に先行されている。2014年3月に、新たな電子回路基板設計プラットフォーム「Xpedition」を発表したばかりで、日本国内市場での営業活動を加速するための施策が必要になっていた。
メンターの日本法人であるメンター・グラフィックス・ジャパン社長のGreg Helton氏は、「日本国内において、メンターが提供するエンタープライズレベルの電子回路基板設計製品とサービスをサイバネットシステムが販売することは、双方の顧客にメリットをもたらす。メンターの生産性に優れた電気CADを導入した顧客は、サイバネットシステムのエキスパートチームからサービスの提供を受け、大きな成功を収めることができるだろう。サイバネットシステムと日本で協業できることを嬉しく思うと同時に、将来的には他の地域でも提携が進むことを期待している」と述べている。
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