STEMコンピューティング・プラットフォーム「Maple 2017.2」の最新日本語版:CAEニュース
サイバネットシステムは、STEMコンピューティング・プラットフォームの新バージョン「Maple 2017.2」日本語版を発表した。パスワード保護機能や多様な可視化機能に加え、工学での利用に役立つさまざまな資料や機能が追加されている。
サイバネットシステムは2017年8月3日、STEM(科学/技術/工学/数学)コンピューティング・プラットフォーム「Maple(メイプル)」の新バージョン「Maple 2017.2」の日本語版を、同月から販売すると発表した。
Mapleは、同社のグループ会社であるカナダのMaplesoftが、開発/販売/サポートを手掛けるソフトウェアだ。全世界で利用される数式処理技術をコアテクノロジーとしたSTEMコンピューティング・プラットフォームで、自動車、電気/電子、金融分野などの一般企業や、数学、物理学、工学系大学での研究/教育向けに利用されている。
新バージョンのMaple 2017.2では、継続的に高度化するMapleの計算エンジンを活用するための環境が強化されている。Mapleワークシートと共に画像やライブラリファイルなどのデータを一括して管理できるワークブックにパスワード保護機能を追加。クラウド上でのMapleパッケージの共有も可能になっサイバネットシステムた。さらに、インデックスを含む取り込みデータの操作性向上、地理情報データと地図可視化機能の追加、グラフ理論に関する可視化など、さまざまな可視化機能が追加・改善され、Maple上での解析作業の利便性が向上している。
他にも、単位を含む数式の計算(四則演算/微積分)や次元検証機能を追加。また、工学での利用に役立つコマンドや具体例を集めたエンジニア向けポータルも新たに追加されている。
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