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4種のセンサーを使用して位置制御する業務用ロボット掃除機を発売:ロボット開発ニュース
パナソニックは、ビルやホテルなどの共用部を清掃する、業務用ロボット掃除機「RULO Pro」を2018年7月に発売する。自己位置を把握しながら作業し、壁際まで接近して効率良く床面を清掃する。
パナソニックは2018年6月8日、ビルやホテルなどの共用部を清掃する、業務用ロボット掃除機「RULO Pro」を発表した。同年7月に受注を開始し、年間で500台の販売を目指す。
レーザーセンサーと赤外線センサー、超音波センサー、バンパーセンサーの4種のセンサーに加え、同社独自のSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を採用。事前に登録した地図データ上で、自己位置を把握しながら作業する。壁際まで接近できるため、効率良く床面を清掃できる。
集じんには、容量5l(リットル)の大型紙パック方式を採用し、フィルターの目詰まりによる集じん力の低下を防止する。着脱作業が容易な電池やスムーズに移動できるハンドルも装備し、使い勝手を向上させた。
清掃の開始や終了、異常停止などの運転状況をスマートフォンなどへメールで通知する機能も装備する。清掃終了時には、清掃を終えたエリアも同時に通知する。走行中に音声と警告灯で接近を知らせる他、万一接触した場合はバンパーセンサーで障害物を認識して停止する。
サイズは590×650×730mmで、電池を除く本体質量は24kg。充電式リチウムイオン電池を採用し、約150分の連続使用が可能で、充電時間は約8時間となる。本体の他に、充電器、リモコン、乾電池、リモコンホルダーなどが付属する。
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