ニュース
3Dスキャナーで靴の内寸を計測してデータ化、バーチャル試着可能に:3Dプリンタニュース
フリックフィットは、靴の内寸を3Dデータ化できるスキャナー「シューデジタイザ」を開発した。実物の靴の試着による靴選びから、大量の靴をバーチャル試着し、その中から選ぶ新たな購買体験を提供する。
フリックフィットは2018年6月5日、靴の内寸を3Dデータ化できるスキャナー「シューデジタイザ」を開発したと発表した。靴の内側の大きさを約3分30秒で3D計測できるハードウェアで、1足ずつ試着していた従来の靴選びから、大量の靴をバーチャル試着し、その中から合う靴から選ぶという新しい購買体験を提供する。
使用方法は、まず販売店でシューデジタイザを使って靴の内寸を3Dデータ化し、フリックフィットのクラウド上に登録する。足のサイズを3Dデータ化して計測できる「フットデジタイザ」で顧客が足をスキャンすると、AI(人工知能)がクラウド上でフィッティングを行う。そして、顧客のスマートフォンにサイズの合った靴を提案・表示する仕組みだ。このシステムにより、来店後の購入率向上が期待できる。
また、オンライン上で簡単にバーチャル試着ができるため、あらかじめ試着したい靴を選び、店頭で試着を予約したり、オンライン上で決済もできる。今後は同システムを用いて、実店舗およびオンラインでの購買の活性化を計り、海外展開も進めるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 職人技と3Dプリンティング、AI、IoTで、フルオーダーメイドの靴を製作
ミリメーターは、3Dプリンタを活用した女性靴(パンプス)のフルオーダーメイドサービスを開始する。足を3D計測して解析し、特徴を3Dプリンタで木型に反映することで、靴に究極のフィット感を持たせることができる。 - 重要なのは3Dプリンタよりシミュレーション、アシックスが語るデジタルモノづくり
2017年2月15〜16日に開催された「Manufacturing Japan Summit」では、アシックス 執行役員 スポーツ工学研究 所長・フェローの西脇剛史氏が登壇。「人に優しいものづくり・ことづくりを目指して」をテーマに講演した。 - 自ら考えるスケート靴「Patin」、メイドインジャパンで発進
フラワー・ロボティクスはAIと移動機能を持った“機能拡張型家庭用ロボット”「Patin」(パタン)のプロトタイプを披露した。Pepperとは真逆に設計から生産まで、メイドインジャパンで「家庭用ロボット」の定着を狙う。 - クラウドファンディングから生まれた光る靴「Orphe」、ヴィッツのCMに採用
no new folk studioが開発したLEDスマートシューズ「Orphe」がトヨタ自動車「ヴィッツ」のテレビCMに採用された。 - 3Dプリンタで着心地の良い服を量産、2016年に一般販売目指す
「STARted」を運営するバンダースナッチは、インダストリアルデザイナーの小野正晴氏、東京大学大学院でデジタルファブリケーションなどを研究をしている大嶋泰介氏と共同で、3Dプリンタによる服の量産化を実現する「Auxetic Materials(オーセチック構造)」と、同構造を布生地に縫製したプロトタイプ「3D Normcocre」を発表した。