順調な船出を見せるエッジクロスコンソーシアム、60〜70社が関連製品開発へ:DMS2018
Edgecrossコンソーシアムは「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、エッジコンピューティング領域の共通基盤「Edgecross」への取り組みの進捗を紹介した。
Edgecrossコンソーシアム(以下、エッジクロスコンソーシアム)は「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、エッジコンピューティング領域の共通基盤「Edgecross(エッジクロス)」への取り組みの進捗を紹介した。
開発キットは60〜70社に販売
「エッジクロスコンソーシアム」は2017年11月にアドバンテック、オムロン、NEC、日本IBM、日本オラクル、三菱電機の6社が幹事会社となって設立※)。その後、幹事会社に日立製作所を加え、現在は160社以上が賛同企業として参加し活動を進めている。
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2018年5月には「エッジクロス」の基本ソフトとデータ連携を実現するデータコレクター、アプリの販売を開始したが、今回はこれらを一般に公開する初めての場となった※)。
※)関連記事:「Edgecross」が基本ソフトとアプリの販売開始、海外展開は2018年中に
エッジクロスコンソーシアム事務局長の徳永雅樹氏は「仲間を増やすという点と、エッジクロスで何ができるのかを示す点などから出展した。問い合わせなども数多くあり、2018年度内に200を目標としていた会員企業数も前倒しで達成できる見込み。また、現場情報を上位のITシステムと連携する仕組みについても、新たな参加企業が実用的なデモを示してくれ、価値を示すことができている」と手応えについて語っている。
販売面での動きも順調だという。「既に開発キットは60〜70社に販売しており、それだけの企業がエッジクロスの関連製品やサービスを開発してくれている。徐々にそれらが市場投入されるようになる。これらの製品を使ったユースケースが出てくれば、さらに盛り上がりを見せるだろう。早期に良いユースケースを創出できるようにしたい」と今後の抱負について述べている。
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