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開発加速するLiDAR、レベル3の自動運転に向けて:自動運転技術(2/2 ページ)
レベル3の自動運転システムに向け、LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)の開発が加速している。サプライヤー各社がライダーの量産を開始する時期は、2020年ごろに集中する見通しだ。「人とくるまのテクノロジー展2018」にサプライヤー各社が出展したライダーを振り返る。
ライダーはタテもカバーすべきか
ヴァレオジャパンは2020年に量産予定の第2世代「SCALA2」を披露した。第1世代の「SCALA1」と比較すると水平方向の視野角は140度で同等だが、垂直方向の視野角を3倍の10度に向上させた。
これにより、第1世代では難しかった路面の白線の読み取りや、標識など高さのある物体の検知に対応する。競合他社も取り組むメカレス化は「第3世代の『SCALA3』で実現する」(ヴァレオの説明員)という。
SCALA1はAudi(アウディ)が2017年に発表したフラグシップセダン「A8」に採用された実績を持つ。A8は走行速度が時速60km以下の渋滞時に運転操作を代行するレベル3の自動運転システムを搭載。フロントカメラやミリ波レーダーにライダーを組み合わせて前方監視を行う。
ライダーを出展したサプライヤーの中には、ライダーに垂直方向の視野角は要求されないという見方もあった。ヴァレオの説明員は「用途によって要求性能は異なるので、そういった開発方針もあるだろう。しかし、ライダーは安価なセンサーではない。垂直方向の視野角があれば検出できる範囲が増え、前方監視だけでなく自車位置の推定にも使える。自動車メーカーとしても、より多くのことに使える方がよいのではないか」とコメントした。
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