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正面を見ただけで後ろのターゲットを見つける、人間の視覚処理を解明医療技術ニュース

東北大学は、人間の視覚系が無意識に頭の後ろ側も「見える」ような視覚処理をしていることを明らかにした。

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 東北大学は2018年5月9日、人間の視覚系が無意識に頭の後ろ側も「見える」ような視覚処理をしていることを明らかにしたと発表した。これは、同大学電気通信研究所 教授の塩入諭氏の研究グループによる成果だ。

 生活環境の中では、人は意識しなくてもどこに何があるか分かっているような(無意識に見ている)行動を取ることがある。研究グループは、視覚と行動が直結する脳処理の機能の解明に取り組んだ。

 実験では、被検者を取り囲む6台のディスプレイに文字をランダムに配置。その中からターゲット文字を探すという視覚探索の課題を被験者に与え、繰り返しが探索時間を短縮する効果(文脈手掛かり効果)を調べた。

 その結果、目や頭を動かすことなく、見ることができない後ろ側まで含めた文字配置全体について、文脈手掛かり効果が生じた。つまり、正面にあるものを見ることで、後ろにあるターゲットを見つけられることが分かった。

 さらに、被験者が無意識の学習(潜在学習)によって、周囲の環境を理解していることも明らかにした。これは、繰り返して見る環境について、人がそのモデルを無意識に脳内に構築し、自分の周囲を知覚していることを示している。このことから、人の視覚において、正面を見ただけで後ろも見えているような視覚処理がなされているといえる。

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左:実験装置、右:実験風景(クリックで拡大) 出典:東北大学
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繰り返し観察に伴うターゲットを見つけるまでの時間(クリックで拡大) 出典:東北大学

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