ニュース
特殊環境用軸受の専用生産ラインを徳島工場内に新設:工場ニュース
ジェイテクトは、「特殊環境用EXSEV軸受」シリーズ専用の生産ラインを徳島工場内に新設した。新生産ラインを活用して軸受の即納体制を整備し、今後増加が見込まれる小ロット需要や短納期需要に対応する。
ジェイテクトは2018年4月26日、「特殊環境用EXSEV軸受」シリーズの専用生産ラインを徳島工場内に新設したと発表した。
半導体やFPDの製造装置、またその部品であるベアリングには、不純物の混入や放出ガスの影響を低減するなど高いクリーン性が求められる。また、同軸受の受注について、短納期や10個以下の小ロット受注が増えている。
新生産ラインでは、クリーンな環境で製品1個単位での受注に対応できる生産体制を整えた。設備の段取り対策を強化して段取り時間を従来の3分の1にし、また、組み立てを半自動化してリードタイムを従来の6分の1に短縮した。
同社は、同ラインを活用して在庫を拡充するなど即納体制を整備。今後増加が見込まれる半導体製造分野などの設備開発・補修における小ロット需要や、短納期需要に対応していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ジェイテクト香川工場が挑むIoT活用、生産効率はどこまで高められるのか
自動車のトランスミッションやディファレンシャルギアなどに用いられる円すいころ軸受を生産しているジェイテクトの香川工場。スマート工場を実現するためのIoT活用として位置付ける「IoE(Internet of Everything)」をはじめ、同工場が取り組んでいる生産効率化に向けたさまざま取り組みを紹介しよう。 - 「IoE」を世界へ、ジェイテクト亀山工場が作る「見える化」の標準形
インダストリー4.0など工場のスマート化への動きが加速している。ジェイテクト亀山工場では「IoE」コンセプトをベースに独自機器により異種環境間のデータ取得を可能とし、生産性向上を実践する。同工場の取り組みを紹介する。 - スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - 海外展開でもうかる企業は一部だけ!? 日系企業が国内生産にこだわるべき理由
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。