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ゴムのしなやかさと樹脂の強靭さ併せ持つ、ブリヂストンの新材料は無限の可能性研究開発の最前線(3/3 ページ)

ブリヂストンは2018年5月17日、東京都内で会見を開き、ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた「世界初」(同社)のポリマー材料「High Strength Rubber(HSR)」の開発に成功したと発表した。2020年代をめどに事業化を進めるとともに、オープンイノベーションによって開発を加速し、タイヤなどブリヂストンの事業範囲にとどまらない展開の拡大も目指す。

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ブリヂストンだけにとどめない、オープンイノベーションを推進へ

ブリヂストンの会田昭二郎氏
ブリヂストンの会田昭二郎氏。手に持っているのはHSRのシート

 ブリヂストンは「高分子合成を手掛ける者にとって画期的な成果」(会田氏)とするHSRについて、同社の事業にとどまらないさまざまな用途に展開していきためにオープンイノベーションを推進していきたい考えだ。その手法について詳細は示されたなかったものの「無限の可能性があるHSRを、当社だけにとどめていてはいけない。だからこそ、さまざまな協力を得て広げていきたい」(同氏)としている。

 なお、タイヤに適用した場合の快適性などについては現在情報を収集中で「しかるべきタイミングで発表する」(松田氏)という。量産に向けた製造プロセスやコストなどについても「これからの開発課題」(同氏)としている。

HSRの開発ではオープンイノベーションを推進する
HSRの開発ではオープンイノベーションを推進する。これによってブリヂストンのCSR「Our Way to Serve」の実現も目指す(クリックで拡大) 出典:ブリヂストン

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