給湯器メーカーが見守りサービスを開始、給湯器のリモコンで:製造マネジメントニュース
ノーリツは、無線LAN対応の風呂給湯器リモコン「RC-G001EW」を発表した。入浴者の見守り機能を搭載した同社給湯器に対応し、スマートフォンで宅内からの入浴者の見守りや外出先からの風呂操作などが可能になる。
ノーリツは2018年4月24日、無線LAN対応の風呂給湯器リモコン「RC-G001EW」を発表した。入浴者の見守り機能を搭載した同社の風呂給湯器「GT-C62」シリーズ、温水暖房付き風呂給湯器「GTH-C」シリーズに対応。スマートフォンを使って、宅内からの入浴者の見守りや外出先からの風呂操作などが可能になる。
同製品は、宅内の無線LANルーターを介して専用のアプリ「わかすアプリ」をインストールしたスマートフォンと通信する。これにより、同居家族の浴室への入室・退室や、入浴している時間をリビングなど宅内からスマートフォンの画面で確認できる。設定した入浴時間を経過するとアラームも鳴らせる。入室・退室の感知には浴室リモコンの人感センサーが、浴槽への入浴・退浴の感知には給湯器本体の水位センサーが働く。
離れて暮す家族などの家に同製品と対応給湯器を設置すれば、その家の無線LANルーターとスマートフォンを通信させることで、遠方から風呂や浴室暖房の使用の有無をスマートフォンに表示でき、家族の安否確認に利用できる。また、お湯の使用量や浴室温度の変化を1時間単位でグラフ表示できる。
さらに、宅外から自宅の風呂のお湯はり、追いだき、床暖房のオン・オフなどの操作をスマートフォンで行える。お湯の使用量の確認も可能だ。給湯器に故障などが生じた場合はスマートフォンにエラーコードが表示されるとともに、対処方法をQ&A形式で表示する。
スマートハウス用通信プロトコル「ECHONET Lite」規格に準拠し、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)にも対応している。価格は、インターフォンなしの「RC-G001EW マルチセット」が4万6800円、インターフォンありの「RC-G001PEW マルチセット」が5万4800円(いずれも税・工事費別)。同年9月3日の発売を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業は「価値」を提供するが、それが「モノ」である必要はない
製造業が生産する製品を販売するのでなく、サービスとして提供する――。そんな新たなビジネスモデルが注目を集めている。サービタイゼーション(Servitization、サービス化)と呼ばれるこの動きが広がる中、製造業は本当にサービス業に近くなっていくのか。インタビューを通じて“製造業のサービス化”の利点や問題点を洗い出す。本稿では、サービタイゼーションを研究するペンシルバニア大学 教授モリス・コーヘン氏のインタビューをお伝えする。 - 製造業のサービス化、予兆保全は単なる「はじめの一歩」
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第7回は、前回に引き続き「製造業のサービス化」についてご紹介します。 - 乗るしかない、この第4次産業革命というビッグウエーブに
本稿では、第4次産業革命という言葉の持つ意味、第4次産業革命を推し進める「デジタライゼーション」と「デジタルツイン」、第4次産業革命で重要な役割を果たす世代、そして第4次産業革命において日本の持つ可能性などについて解説する。 - 日本版第4次産業革命が進化、製造含む5つの重点分野と3つの横断的政策(前編)
経済産業省は2017年3月に発表した日本版の第4次産業革命のコンセプトである「Connected Industries」を進化させる。より具体的な取り組みを盛り込んだ「Connected Industries 東京イニシアティブ 2017」を新たに発表した。本稿では2回に分けてその内容をお伝えする。 - 「第4次産業革命」に抵抗感? 調査で分かった日本の製造業の本音
IoTやAIなどを活用する「第4次産業革命」の動きが活発化している。しかし、国内外の企業を調査したアンケートでは、日本の製造業はこの革命に積極的な姿勢を見せているとは言い難い。いわば、第4次産業革命に対してやや及び腰になっているといえる。 - 第4次産業革命って結局何なの?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起こることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第1回目はそもそもの「第4次産業革命とは何か」を紹介します。