ニュース
3Dスキャナー「CUBE-R」を発売、黒色や光沢ある表面に強い:3Dスキャナー
Creaformは、生産ライン検査用のターンキー3Dスキャニング座標測定装置「CUBE-R」を発売した。現場に導入してすぐに使用できるターンキー方式で、黒色や光沢のある表面を持つ対象物にも対応する。
Creaformは2018年4月16日、生産ライン検査用のターンキー3Dスキャニング座標測定装置「CUBE-R」を発売した。
CUBE-Rは、現場に導入してすぐに使用できるターンキー方式の3Dスキャニング座標測定装置。工業用セル内のロボットに搭載した光学式3Dスキャナー「MetraSCAN 3D-R」で、精度の高い測定検査を完全に自動化する。
1日当たり最大数百点の対象物をスキャン可能で、黒色や光沢など複雑な表面を持つ対象物にも対応できる。また、データの取得と分析を同時に実行するマルチタスク機能により、待ち時間を短縮。時間経過に伴う精度ドリフトがないので連続運転が可能だ。
寸法は4.1×4.1×3.1m。測定対象物の最大サイズは3mで、同重量は1000kg。入り口には安全機能付きシャッタードア(開口幅3.1m)を採用した。
同装置に組み込まれたMetraSCAN 3D-Rの寸法は、長さ289×幅235×高さ296mm。容積精度は0.078mm(最大3mの対象物)、解像度0.050mm、スキャン範囲は275×250mm。対象物からの焦点距離は300mm、被写界深度は200mmだ。光源はレーザークロス7本(追加ライン1本)で、測定速度は48万測定値/秒となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 3Dスキャナーに風が吹く、インダストリー4.0と製品検査自動化の動き
米国AMETEKグループのCreaformは携帯型3Dスキャナーで市場に独自のポジションを形成。従来の製品開発用途だけでなく、品質検査領域などへの対象領域を拡大し、日本市場においても今後5年間で2倍の売上高を目指すという。 - “光モノ”も読める3Dスキャナー、持ち運び可能で高精度
米国AMETEKグループのCreaformは、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS2016)」において、2015年5月に発売した携帯型3Dスキャナー新製品を出展。通常は読み取りにくい光沢のあるワークから3Dデータを読み取るデモなどを行った。 - 生産ラインで品質検査を自動化、“光モノ”も読み取る携帯型3Dスキャナー
クレアフォームジャパンは、携帯型3次元測定器の新製品を発表。前モデルに対し速度12倍、精度で1.5倍を実現し、使いやすさを高めた。生産ラインに組み込む品質検査用として提案を進めていく方針だ。 - 3DスキャンデータをCADや3Dプリンタで扱えるようにするソフトがバージョンアップ
クレアフォームは、3DスキャンデータをCADツールや3Dプリンタで利用できるように処理するソフトウェア「VXmodel」と、寸法検査ソフトウェアモジュール「VXinspect」に新機能を追加したと発表した。 - 「3Dスキャナ」の進化を支える4つのトレンド
ローランド ディー.ジー.主催のモノづくりセミナー「Experience Day3」(東京会場)に登壇したデータ・デザイン セールスユニット セールスG マネージャー 日尾紀暁氏の講演から、3Dスキャナの市場動向や最新トレンドなどを紹介する。