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3Dスキャナーに風が吹く、インダストリー4.0と製品検査自動化の動き計測・検査(1/3 ページ)

米国AMETEKグループのCreaformは携帯型3Dスキャナーで市場に独自のポジションを形成。従来の製品開発用途だけでなく、品質検査領域などへの対象領域を拡大し、日本市場においても今後5年間で2倍の売上高を目指すという。

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 Creaformは2002年にカナダのケベック州で創業した3次元測定関連の企業である。当初は3次元測定サービスを中心とした展開を進めていたが、2005年に初めてオリジナルブランドで携帯型3D(3次元)スキャナー製品展開を開始。2013年にハイテク関連機器などを展開する米国AMETEKに買収され、同社グループの中で展開を続けている。

 AMETEK 上級副社長でCreaformの事業部門代表であるマーティン・ラモンターニュ(Martin Lamontagne)氏は、3Dスキャナー躍進の動きの中に「4つのトレンドがある」と述べる。3Dスキャナー市場の動向と、Creaformの取り組みについて、ラモンターニュ氏のインタビューをお送りする。

測定機にパーツを持ってくる流れを逆に

MONOist Creaformが3Dスキャナーを開発することになったのはなぜですか。

ラモンターニュ氏 従来の商品開発の工程の中では、パーツの測定を行うのにいちいち測定機にパーツを持っていかなければならなかった。商品開発の無駄な負担を減らすため「測定するのにパーツを測定器に持っていく」という作業を、“逆”にできないかと考えた。つまり、「測定器をパーツに持って行って計測する」ということだ。

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マーティン・ラモンターニュ(Martin Lamontagne)氏:もともとのCreaformの共同創業者の1人。現在はAMETEK 上級副社長でCreaformの事業部門代表。Creaformグループ全体とその各国事業のマネジメントや開発を統括している

ラモンターニュ氏 こういう発想で、大学などとの技術協力を経て、モバイル型の3D測定器を開発する流れとなった。2002年会社設立から3年間は製品開発を進めながら、3D測定のサービス事業を展開していたが、2005年にオリジナル製品をリリースしてから、現在まで25製品を展開している。ハンディタイプの3Dスキャナーでは市場をリードする存在となっている。売上高も年率二桁成長を続けており、2016年は35%成長となる1億ドル以上の売上高を計画している。

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Creaformの3Dスキャナーのデモ。ハンディタイプで市場をリードする

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